session 011 : フレンチホップ特集その1 Mistral DH Pale Ale / セッション 011 ミストラル ドライホップペールエール

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルペールエール - Pale Ale / ペールエール
ABV5.5%
IBU30.0

4.5★★★★☆

○醸造背景
「session」は現代的なペールエールについて考える醸造シリーズである。
古典的アメリカンペールエールを目指す当社の定番ビール『CPA』とは対照的な立ち位置にある。
IPAほどではないが、ペールエールもまたホップの効いたピアスタイルだ。
ホップの品種や生産地の選択肢が多岐にわたる今日「どんなホップが使用されているか」ということは現代的ペールにおいても主たる関心事となりうる。
ホップの生産地は伝統的にはドイツやチェコ、イギリス、クラフトビールの文脈ではアメリカやオーストラリア周辺が有名であるが、ここ数年で他地域のホップも注目されるようになってきた
その中でも異彩を放つのがフランス産ホップだ。
本作『session011』 と次作『Hop Schema 030』で特集を行う。

○レシピ要点
フランス産ホップ「Mistral」を発酵中に添加した(ドライホッピング)。
添加量を少量 (※)に抑えることで、 ペールエールらしい軽やかな飲み心地を狙った。
※当社比。具体的には麦汁1Lに対して3g。 通常、 当社でIPAを造る場合のドライホッピング量は、 麦汁1Lに対して7gである。

○社内テイスティング結果
香り:ネロリ (オレンジ花)のような暖かな温度感のある甘い香り。
ミドルアロマと口中で洋ナシ・白ブドウ。 フィニッシュにナッツ。
味わい :メロンの皮のようなフルーティさを伴う青味。

○醸造家のコメント
Mistralホップでドライホッピングを施したビールを造るのは今回で2度目で、以前はIPAだった。 そのときのテイスティングコメントを振り返ってみても、今回と同じく甘い花のアロマと洋ナシ・マスカットのフレーバーを感じとっていた。 他地域のホップにはない独特なエレガントさがあり、いかにもワインの名産地で栽培されるホップといった印象だ。
今回のようにドライホッピングを少量に抑えると、却って生臭さの際立つホップは少なくないが、 Mistral の場合はそれがない。

原材料詳細
○麦芽や他の穀物の配合
ピルスナーモルト (100%)
米麹(ごく微量)

○使用ホップと投入段階
German Cascade (煮沸開始時 1g/L)
German Cascade (煮沸終了時1g/L)
Mistral (発酵中 3g/L)

○酵母
Lallemand社BRY-97 (アメリカンエール酵母)

○水質 (ppm)
Ca:50, Mg:2, Na:15, Cl:48,SO4:50

International Style Pale Ale
OG 1.045
FG 1.003
ABV 5.5%
IBU 30
SRM 6

最新のレビュー

デカプリ子
スタンドうみねこ コト

4.5★★★★☆
約2年前

とてもフローラルで、ほどよい柑橘グラッシーハーバルフルーティ、たしかにエレガント。苦味もバランスよく、この上なくめちゃくちゃクリアでクリーン。ライトめで飲みやすさもあり。めちゃうましです。

ブルワリー

このブルワリーの他のビール

関連するビール

おすすめのビール