Hazy IPA - Hop Schema 031

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルIPA - Hazy IPA / ヘイジーIPA
ABV6.8%
IBU20.0

4.4★★★★☆

CBB醸造部で初の本格的Hazy IPA。オーツ麦をしっかり効かせた麦汁をVerdant IPA酵母で発酵。Sabro CRYOホップで2度ドライホッピングしココナッツジュースのような仕上がりに。

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○醸造背景
Hazy IPA。もはや説明不要の超人気ビアスタイル。当醸造所では今までに「West Coast 寄り」や「Weizen ベース」などの変化球 Hazy IPAのレシピはいくつか試してきたが、王道レシピで造ったのは今回が初めてだ。王道のHazy IPAを造ってこなかった理由は二つ。
第一。あまりにも世間にHazy IPAが溢れているからだ。ウチが造らなくともヨソが造るだろう。クラフトビールの魅力は多様性だ。
第二。今年の6月までは醸造規模 (設備サイズ)が小さかったからである。醸造規模が小さいと原料回転が遅い。 各々のピアスタイル毎にそれに適した原料を仕入れていては、 新鮮なうちに消費できない。この度、醸造規模が大きくなり、 多種類の原料を使用できるようになった。つまり、多様なビアスタイルを醸造できるようになった。私もまだ駆出しの醸造家。造ったことのないピアスタイルには興味がある。また最近ではイベント規制が落ち着き、当醸造所もいくつか出展する/した。多くのビールファンの喜ぶスタイルを一度は造ってみようと思った次第だ。

○レシピ要点
右表参照。Hazy IPAのおさらいのためさらに詳しく書いておく。
・大麦麦芽よりもタンパク質や脂質味のリッチなオーツ麦を一部使用。
・Active DryHopping (ADH。 酵母活性の高い状態でのDH) を含めた多段階ドライホッピングでワイドな香りのレンジを狙った。ルプリン濃縮加工ホップCRYOを使用し、力強いフルーティさを付与。
・Hazy IPAを得意とするVerdant Brewing社の酵母を使用。ADHで真価を発揮し、 麦のソフトな口当たりを残す酵母である。
・水質調整によりCl濃度とCI/SO4濃度比を高め、ソフトさを強調。

○社内テイスティング結果
香り : ココナッツジュース。イチゴアイスクリーム。
味わい : ヘイジーIPAとしてはドライだが、飲みやすくCBBらしい。

○醸造家のコメント
去る9/24〜26のイベント「ビア・ブラボー!」で本作を先行販売した。流行を嫌う私の天邪鬼な性格を知っている同業者やお客さんからはやはり意外な反応を受けたが、味わい・品質は好評だった。もちろん内心とても嬉しい。しかしまた造るかは未定だ。是非ご賞味を。

原材料と使用法
○麦芽や他の穀物の配合
ピルスナーモルト (65%)
オーツフレーク (20%)
小麦麦芽 (10%)
デキストリンモルト (5%)
米麹 (ごく微量)

○使用ホップと投入段階
Idaho 7 (麦汁冷却直前 5g/L)
Mosaic (発酵最盛期 5g/L)
Sabro CRYO (発酵最盛期 2.5g/L)
Sabro CRYO (発酵終了直前 2.5g/L)
○酵母
Lallemandt Verdant IPA (Verdant Brewing社との共同開発酵母)
○水質 (ppm)
Ca:104, Mg:2, Na:15, Cl:149, SO4:53

最新のレビュー

muraya

4.8★★★★☆
2年弱前

キリッとドライなのに香りはほんとにストロベリーアイス。注いだ時点でふわっと鼻からおいしさを予感する。クラフトビールを飲むようになって香りが味覚にとって超重要ということを再認識する。おいしい

デカプリ子
Tap & Crowler / タップ & クロウラー

4.0★★★★☆
約2年前

こんなんじゃないっす、実力の半分も出てなかったす。香りのたちも弱くて雑味も、、やはりできたてを飲むことの重要性を再認識。
それでもふつうに飲めるレベルではあった。

デカプリ子

4.5★★★★☆
約2年前

オレンジ柑橘パッションフルーツトロピカルココナッツみがきれいにしっかりでてます。ボディはしっかりなめらかスムース。香りも含めて雑味の少ないとてもきれい。ボディはそこそこしっかりだが、あとあじはスッキリめで飲みつかれない。サブロホップのキャラクターが存分にいきてるヘイジーIPA。

@ビアブラボー2022秋

ブルワリー

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