ベルジャンホワイト比較醸造「インド産コリアンダー」

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルWheat / ウィート - Belgian White / ベルジャンホワイト
ABV4.0%
IBU10.0

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ベルジャンホワイトに使用されるコリアンダーシードに着目しました。異なる産地のコリアンダーを使用し、その他は極力同じ条件で、2種のベルジャンホワイトを醸造。#163 にはインド産コリアンダーを使用。#164 にはモロッコ産コリアンダーを使用。

#163 ベルジャンホワイト比較醸造「インド産コリアンダー」
Style : Belgian Style Witbier
ABV : 4%

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ベルジャンホワイト比較醸造 「産地違いのコリアンダー」
Comparative Brewing of Belgian Witbier
'Coriander Seeds from Different Production Area'

Brewing Date 2022/10/5,6
Release Date 2022/12/21

Beer Style : Belgian Style Witbier
ABV : 4%
IBU : 10
SRM : 3

Grain: Pilsner Malt, Flaked Wheat, Wheat Malt
Hop: Triskel
Others: Coriander Seeds from India (#163), Coriander Seeds from Morocco (#164), Orange Peel
Yeast: Lallemand Abbaye

ベルジャンホワイトに使用されるコリアンダーシードに着目。
異なる産地のコリアンダーを使用し、 その他は極力同じ条件で、2種のベルジャンホワイトを醸造。一方はインド産コリアンダーを使用。 もう一方はモロッコ産を使用。
Focusing on coriander seeds which are distinctive ingredients of Belgian Witbier. We brewed two types of Witbier with coriander seeds from different production area each other. One is brewed with coriander seeds from India. The Other from Morocco.

ベルジャンホワイトはベルギー発祥の小麦ビールである。その風味付けにはホップよりもむしろコリアンダーの種とオレンジピールが用いられる。 近年では、世界中の醸造所で敢えてホップの特徴を強めたものや、 地場の柑橘を用いたものも造られている。
しかし、コリアンダーにこだわったベルジャンホワイトはあまりない。ひと口にコリアンダーといっても色々あることが一般に認知されていないからだと思われる。 そこでCBB Brewing Labではコリアンダーの多様性の紹介もかねて、 産地の異なるコリアンダーがビールの風味にどのような違いをもたらすのかを調べてみることにした。
今回使用したコリアンダーはモロッコ産とインド産である。色や形が異なり、モロッコ産をブラウンコリアンダー、インド産をグリーンコリアンダーと呼ぶこともある。 一般流通しているのはモロッコ産で、 スーパーで入手可能である。 一方、インド産はスパイス専門店に行かなければ滅多にお目にかかれない。
香りについては、モロッコ産は葉部 (パクチー) に顕著な青臭さが種にもあり、 石鹸のようなパフューミーさがある。 インド産は青レモンや山椒のような鮮烈で爽やかなフルーティさが印象的である。
さて、この2種でビールを造り分けるとどうなるか? 主観ではあるが、意外にもモロッコ産で造ったビールの方がレモン様の香りが強いと感じた。一方でインド産で造ったビールはまったりとした甘い香りが口中で広がるように感じた。原因については熱麦汁に投入後の揮発、発酵による変質など様々なことが考えられる。
いずれにしても、ホップなど他の原料と同じく、コリアンダ一も産地や品種の使い分けによって、ビールに多様なフレーバーを付与できる可能性があることがわかった。

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ベルジャンホワイト比較醸造「モロッコ産コリアンダー」
https://my-beers.com/beers/15423

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