RETREAT 2026 / リトリート 2026

Beer Vista Brewery / ビアビスタ ブルワリー
スタイルその他エール - Black Ale / ブラックエール
ABV4.0%
IBU16.9

-☆☆☆☆☆

- ALE & BOOKS & CIDER という醸造家がそれぞれ読書に合うお酒を秋に造る企画に合わせた特別醸造ビールです -

年に一度、「読書」というシチュエーションに重ねるビール「RETREAT」
私は普段あまり読書はしないのですが、たまに読む時は必ず特別な準備をします。
忙しい日常から少し距離を置くように、静かで落ち着ける場所を選び、読書のための時間を意識的に用意するのです。
その時間は、ただ文字を追うだけのものではなく、普段とは違う空気の中で、自分だけの世界に入り込む小さな冒険でもあります。
そしてまた日常に帰ってくると、ちょっとした達成感と、ゆったりとした余裕が心に残り、静かな満足感が訪れます。
私にとってビールやお酒は、誰かと語らいながら飲むことが多いものです。
けれど読書とともに味わう一杯は、それとは全く別の、まるで特別に用意された「ひとりのための贅沢」。
RETREAT は、そんな時間のために生まれた一杯です。

今年のRETREATは就寝前の読書を楽しむブラックケルシュです。
系列のコーヒーロースタリー「BERTH COFFEE ROASTERY Haru」で焙煎したエチオピアのデカフェコーヒー豆を漬け込んだ軽やかなブラックビールです。
昨年のRETREATは読書そのもののイメージをしたビールスタイルを表現しましたが、今年は一冊の本をイメージしました。

伊坂幸太郎(2003)『重力ピエロ』 新潮社

弟の辛い出生、癌、暴力、と扱われているテーマは重いものばかりなのに、登場人物のキャラクターや会話のテンポが絶妙な軽やかさを感じさせる。ハードな展開を突き進みつつも、優しい家族の絆のほんわかとした印象が心に残る、そんな作品だと思います。

「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」 - 伊坂幸太郎(2006)『重力ピエロ』 新潮文庫p106

最後の締めとか、飲みごたえとか、パッと見では重たくハードに見える黒ビールを、飲んだ瞬間に軽やかに裏切る様な心地よい飲み心地で、この作品を読み進めていく自分の気持ちを表現してみました。
4.0%というライトなアルコールと、浅煎りのエチオピアのニュアンスも相まって、水出しコーヒーの様な軽やかな味わいです。
ケルシュの爽快な飲み口を優先して、黒いビールとしてはだいぶ強めに炭酸も効かせました。
就寝前の1杯をイメージしてスタートしているので、爽快というとちょっと矛盾も感じますが、黒ビールとしては強いかな、というバランスでやってみました。

商品名: RETREAT 2026
Style:Decaf Coffee Black Kölsch
ABV:4.0%
IBU:16.88
MALT:Pilsen, Viena, Wheat, Munich 1, Carafa Special Ⅲ, Chocolate, Carapils
HOPS:Hallertau Mittelfrüh, Saaz
OTHERS:Decaf Coffee

ブルワリー

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