Bubble Kingdom IPA / バブルキングダムIPA

スタイル	IPA - West Coast IPA / ウエストコーストIPA
ABV	7.0%
IBU	-

0.0☆☆☆☆☆

アメリカ・サンディエゴのクラシックなIPAにインスピレーションを得たIPA。ドライ・クリスプでかつライトなボディながらも、松・松脂やグレープフルーツ・オレンジのような柑橘のしっかりとしたホップアロマとフレーバー。サンディエゴのからっとした太陽とサーファーで溢れるビーチにいるような気分にさせます。

モルトはシンプルにPale Aleモルトが中心。ホップはCascade, Centennialをメインに、仕込みのホットサイドでは少し古めのアメリカンホップColumbus, Chinook、発酵中のコールドサイドでは少し新しめのアメリカンホップCitra, Simcoeを使用しています。

使用したホップはどれも現在ではクラシックな部類に入り、他に華やかなアロマを持つものが市場に溢れているため、いつもの感覚で使用すると地味になる恐れがありました。昔であれば単体として特徴を出せるホップも現在の基準だと少しキャラクターが弱く感じてしまうため、それどれのホップの特徴が出せるタイミングで、特徴が出せるような量に調整して使用するように心がけました。

ライトゴールデンカラーでクリアに近い透明度。グレープフルーツ、オレンジ、オレンジピールのような柑橘系のホップアロマ。モルトフレーバーとも合わせながら楽しむと松・松脂のようなフレーバーも楽しめます。しつこすぎない苦味にミディアムライトボディ。ひと昔前の柑橘系のIPAのアロマとフレーバーが記憶からよみがえります。

Moonrise Kingdomさんは、2022年に西新宿でオープンしたクラフトビアバー。シックな店内でも、店名から連想されるようにWes Andersonの小物がところどころに散りばめられ、中でもタコスとブリトーはブルワー古関のイチオシ。今はなきビアま神田店の元スタッフだった真島さんと奥様のお二人で営業され、アメリカ西海岸やメキシコにも直接足を運ぶほどの熱意のある本格派のお店です。けやきひろば春のビール祭り2024にて別府ブルワリーのビールを初めて飲んでいただき、それから取引をさせて頂くようになりました。さらにブルワー古関がその後にお店へお邪魔させて頂き、そこからのご縁で光栄ながらお店の2周年ビールを作らせて頂くことになりました。
作るビールのインスピレーションはPizza Port BrewingのSwami's IPA。Pizza Portのフラックシップビールであり、現代のWest Coast IPAの金字塔でもあると言えます。このビールをリサーチする中で分かったのは、長らくフラッグシップとして君臨するSwami's IPAも、ここ10年の間に何度も改良が加えられていること。それは新品種のホップの出現であったり、飲む人々の嗜好の変化に合わせて、モルトプロファイルや使用ホップも変化しているみたいです。初期はもっとカラメル感があり、苦さもアルコール度数も強かったとのこと。それが現在のライトでありながらホップフォーワードなIPAに変わっていったとのこと。別府ブルワリーのフラッグシップビールも少しずつですが当初から変化を加えています。これをもっと長く皆さんに楽しんでいただくには大きな変化も恐れずに改良する姿勢が必要なのだと思います。
自分がSwami's IPAを最初に飲んだのはおそらく新しい方のレシピかと思いますので、改めて飲んでも基本的には自分が覚えているビールでしたし、レシピを考えるのにあたっても落とし込みやすい、馴染のある感じに仕上げられました。真島さんとも直接お話させて頂きましたが、やはり西海岸のからっとした空気感に、地元で作られたクラフトビール、特にWest Coast IPAを飲む体験は格別です。サンディエゴ特有のクラフトビールカルチャーが根付く訳も分かりますし、自分がクラフトビールに出会った思い出の地でもあるだけに、そういった文化圏がいつか身の回りに出来るのを憧れます。

Bubble Kingdom IPA | West Coast IPA | 7.0%

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MOONRISE KINGDOM / ムーンライズキングダム
https://my-beers.com/bars/1716

ブルワリー