This is PiL / ディスイズピル

沼津クラフト / Numazu Craft (柿田川ブリューイング)
スタイルラガー - その他ラガー
ABV4.4%
IBU25.0

0.0☆☆☆☆☆

BEER PADDY FUKUOKA のハウスビール

麦芽について
麦芽の構成はこのビールのために本当に重要です。綺麗な赤色を出すためと味のバランス構成には時間をかけなければなりません。現在、This is PiLの麦芽はBET社の取り扱うドイツのIREKS社の麦芽をベースに仕上げています。今回のバッチでは、新たにMela Beechという麦芽を採用しました。この麦芽は、ドイツの黒パンのようなふっくらとした香りの特徴を出してくれて、欧州のビールのパンのような味わいをしっかりと演出してくれるからです。Barbe Rougeのベリーのコンビネーションでは最適な選択肢と考えます。

ホップについて
これまでドイツ、フランス、スロベニアなどのトラディショナルホップとニューワールド系ホップの組み合わせですが、今バッチは思い切ってフランスアルザス産100%にしました。
香り付けには、Barbe RougeとElixirというフランスアルザス産の比較的新しいホップ。Barbe Rougeは甘いベリーを思わせる香りが特徴的、Elixirの2022年cropはパッションフルーツとフローラルさが特徴的。どちらもフランス アルザスのStriselspaltが系譜のホップ。アルザスらしいトラディショナルな特徴を持ちながらもホップの特徴においてもホップ生産者たちにおいても”クラフトさ”を感じられるホップです。
順番が逆ではあるのですが、苦味付のメインホップにはアルザス産のBrewer’s Goldを使用しました。出自は英国のホップで、アルザス地方では昔から使われています。アルザスのBrewer‘s Goldは穏やかなで高品質な苦味、少しだけカシスとスパイシーさのフレイバーが感じられます。主には苦味付がメインとされるホップですが、アルザス産のものは香りの質も良いので、ほんの少しだけ一部香りづけにも使いました。
ホップの香り付けの方法は従来は伝統的なホッピングとレイトホップの組み合わせだったところを昨今のクラフト(いわゆるHazy系等)で行われるワールプール時の温度を下げて、よりホップの香りを抽出する方法も香りのアクセントのために取り入れました。

酵母について
酵母も変わってWhitelabs社のSouthern German Lager Yeastとなりました。南ドイツ系の酵母のもつニュートラルな特徴ですが、この酵母はホップの特徴の輪郭をしっかりと出しながらも、味わいの中にはモルトの味わいも出します。正直なところ、ブルワーとしては取り扱いがなかなか難しい酵母で、バランスを本当に上手く考えてビールのために発酵の方向性をしっかりリードしながらお付き合いしなければならない酵母です。

This is PiL(ディスイズピル)
ABV: 4.4%
IBU:25
EBC Colour: 43
Style: European Red Lager
使用麦芽:
IREKS Pale Ale, Munich, Rosewood, Chocolate, Melabeech, Spitz
使用ホップ:
FR Brewer’s Gold, Barbe Rouge, Elixir
使用酵母:
WLP838 Southern German Lager

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BEER PADDY FUKUOKA
https://my-beers.com/bars/889

ブルワリー

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