歴史 / History

京都醸造 / KYOTO BREWING CO.
スタイルその他エール - Scotch Ale / スコッチエール
ABV8.5%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

京都醸造10周年記念イベント「なみなみと」にむけた2つの記念醸造ビールのひとつは二次発酵を施したホッピーピルス「なみなみと」、もうひとつは私たちにとって特別な存在である人と一緒に仕込んだアニバーサリーエール「歴史」。

以下ブログより抜粋

「歴史(History)」と名付けたアニバーサリーエール。
これは、私たちがこの10年間にわたってビールを造り続けてきた歩みを象徴するビールであるだけでなく、長年の親友であるGodspeedのルーク(Luc Lafontaine) との深い親交を表現したものでもあります。
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セレブレーション・ブリュー(お祝いの一杯を造る):
この「セレブレーション・ブリュー」のアイデアについて、ジェームズは以前ルークと行ったコラボで取り上げた「スモーク(煙)」というテーマを、さらに一歩進めたものにしたいと考えていました。

そしてインスピレーションの元となったのはカクテル——それも「オールド・ファッションド」という、ウイスキーにビターズ(リキュール)と砂糖、そしてオレンジピールを加えたシンプルで力強いカクテル。ジェームズは、このカクテルが持つ“火”や“煙”のようなニュアンスを周年ビールに取り入れたいと考えました。

このジェームズのアイデアをルークに説明すると、彼の顔には自然と笑みが浮かび、あの黙々人の時の楽しい時間の再来を予感したかのように見えました。そして「オールド・ファッションド」の世界観を最もよく表現できるビアスタイルを考えた結果、「ウィーヘビー(Wee Heavy)」というスコットランド発祥で、豊かなモルト感と複雑な風味が特徴のビアスタイルを選びました。ルークがこのスタイルを醸すのは何年ぶりかでしたが、意気揚々と袖をまくり上げ、ジェームズと共にそれぞれの醸造経験をふんだんに掛け合わせたレシピに仕上げました。

炭酸を加えるためのステンレスタンクにビールを入れる前に、まずオークチップを敷き詰めて設置し、CO₂を使ってタンク内の酸素をある程度除去しました。そしてその木片に火をつけ、すぐにタンクを密閉。燃焼により残った酸素が消費されると火は徐々に消えていき、その後、木が燻されはじめます。結果的に、タンク内はスモークチャンバー(燻製器)となり、その中にビールを注ぎ込むことで、スモーキーな香りを移すことができるのです。

さらに、ビールはそのまま焦げたウッドチップの上で寝かされ、その間に柔らかいバニラ香やオークのニュアンスも加わり、うっとりとするような芳香が叶うのです。これまでにビールのタンク内で火を焚いた醸造所があるのかは分かりませんが、この珍しくユニークな手法で生まれた独特なキャラクターは、このビールを非常に特別なものにしています。まさに、これまでもこれからも探究する心を止めないという契機になる10年目にふさわしい一杯となりました。

京都醸造の歴史は親友ルークとの歴史でもあり、この創業以来の大きな歴史的フェスティバル当日に皆さんとこのアニバーサリーエールで祝杯をあげることを楽しみにしています!

ブルワリー

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