福ビール 2023
ヤッホーブルーイングスタイル | IPA - Session IPA / セッションIPA |
ABV | 4.5% |
IBU | - |
約4万票の投票から「香り」を決定した“福ビール2023”。
目指したのは、みずみずしいシトラス香が広がるジューシーな味わいと穏やかで軽快な苦み。“福ビール2023”のビアスタイルは「シトラスセッションIPA」です!
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年末の恒例商品となった「よなよなの里のマジ福袋」。
“マジ福袋”とは、「年末年始を本気(マジ)で盛り上げる」をコンセプトに開発した「よなよなの里の福袋」です。
そして、年末年始のお家飲みを盛り上げるために特別に醸造しているクラフトビールが「福ビール」。
福ビールの醸造を開始したのが2014年。今年で第9弾になります。福ビールの味わいは年度によって様々ですが、一貫しているのは、年末年始のお食事に華を添えて、福を呼び込むという想いを込めて毎年醸造していること。
ちなみに、過去の福ビールのビアスタイル(ビールの種類)は、2021年はホワイトIPA、2020年はヘイジーIPAでした。
みなさまの投票で決まった“福ビール2023”の香り
今年は初の試みとしてヤッホーブルーイングの公式LINEアカウントにて、「“福ビール2023”紅白対抗」と銘打って、福ビール2023の“香り”をお客様に投票してもらう企画を実施しました。候補となった香りは「幸せシトラス」と「華やかトロピカル」の2種類。投票期間は約2週間と短かったのですが、投票総数はなんと4万2936票!
投票の結果、勝利を収めたのは……「幸せシトラス」!
ここからシトラス(柑橘類を思わせる香り)が特徴となる「福ビール2023」の開発がスタートしました。
社内コンペ、三つ巴の戦い
ひとことにシトラスと言っても、グレープフルーツ、レモン、オレンジなど、その香りはさまざま。そこで社内のブルワー(ビール醸造士)に、それぞれの思い描く「シトラスな福ビール」をつくってもらう形で社内コンペを実施しました!
7月某日、佐久醸造所の会議室に集まった開発メンバー。
出揃った「福ビール2023」の候補は……
①ホッピーブロンドエール (byまれみん)
まれみん:「意識したのはバランスのいい味わいです。年末年始のお食事に合わせやすい方が良いかなと思ったので、苦味は控えめでほんのりと麦芽の香味も感じられるブロンドエールにしました。加えて、みかんのような甘いシトラスの香りを感じられるように造りました。」
②シトラスファームハウスIPA (byみたぱん)
みたぱん:「僕が目指したのは爽やかさのあるシトラス香です。日向夏、レモン、ライムといった果実を思わせる香りを再現するためにホップ由来の香りを追求。原材料に小麦、酵母にはスパイシーなセゾン酵母を使うことで香りに豊かさを加え、酸味の感じられる爽やかなIPAを造りました。」
③シトラス POPING IPA (byきたみ)
きたみ:「キーワードは“HOPING POPING”。そう! 今年は気の合う友人や家族と年末年始は福ビールを飲んで心を弾ませよう!苦み抑えめでキャッチーな飲みごたえのセッションIPA。すだち、かぼすのような青っぽい柑橘の香りパンチのあるホップで弾けよう! ポンポン!」
以上、3種類を実際に小さいタンクで試験的に醸造しました。
試験醸造をしたものを開発チームでテイスティング。
白熱の議論の末、ベースとなる味わいは、福ビールのコンセプトである「年末年始のお食事にあわせやすい・飲みやすさ」を重視し、香りは“かぼすやすだちなどの、酸味のあるシトラス”を目指すことに。
アルコール度数を下げ、飲みやすさと香りの華やかさを両立できるビアスタイルとして、①「ホッピーブロンドエール」と、③「シトラス POPING IPA」のいいとこどり、2種をミックスさせることに決定!“福ビール2023”の開発が進みました。
「福ビール2023」のビアスタイルについてはこの後、じっくりとご紹介します!
ビアスタイルと目指すシトラスの方向性が決まり、残りの期間は更に品質を向上させるべく、レシピのブラッシュアップを行いました。
POINT①:ホップ
コンペでテイスティングした際に課題となっていたのは苦味でした。「かぼす、すだちを思わせる香り」にはホップが欠かせないのですが、ホップは香り成分だけでなく、苦味成分を持っている原材料。そのため、コンペの際は「良い香りだけど苦味が少し強いね」という意見が出ていました。年末年始のお食事にも合わせやすくするために、ホップの苦味は控えめにしたい。
でも……ホップのいい香りは出したい……!
そんな「いいとこどり」を実現するために、ホップのブレンド比率や、タンクへの投入タイミングなどを再検討しました。
(使用したホップ:Cascade、Amarillo、Citra)
POINT②:酸味
水のpH値を酸性寄りに調整しました。当初は渋みを低減させるための水質調整でしたが、実際にテイスティングしてみると、青々しいホップの柑橘香に酸味がよく合い、好影響を与えているということが分かりました。
POINT③:アルコール度数
福ビールの開発で大切にしたかったのは、年末年始の食事に寄り添うビールであること。食事中にもお楽しみいただけるよう飲みやすさを意識してアルコール度数を当初設定していた6.0%→4.5%と若干低めに調整しました。
最新のレビュー
ブルワリー ヤッホーブルーイング
長野県佐久市小田井1119-1
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