Pilsner / ピルスナー

スタイル	ピルスナー - German Pilsner / ジャーマンピルスナー
ABV	4.9%
IBU	25.0

4.3★★★★☆

CRAFT BEER BASEでは初醸造のピルスナー。正攻法でドイツ産の麦芽とノーブルホップを使用。小規模ならではの無濾過・非加熱による味わい。
We brewed Pilsner style beer for the first time, using German malt and noble hops by the straight forward way. Enjoy the flavor from unfiltered and non-pasteurized method special to micro brewery.

CRAFT BEER BASEでは2023年、ビールの4大発祥国を順次特集する。9～11月のテーマはドイツだ。醸造部からもドイツ発祥のビアスタイルを幾つかリリースする。
今回のリリースは満を持してのピルスナーである。世界で最も多くの人に飲まれる黄金の酒。ビールといえばこれ！というスタイルだ。19世紀、ドイツの醸造家がチェコ・ピルゼンのアルカリ度の低い軟水でラガービールを造った結果、当時のビール産業の常識では考えられない明るい黄金色のビールが生まれた。それがピルスナーだ。
そんなピルスナーはいくつかの理由で小規模ブルワリーにとって醸造のハードルが高い。一つ目の理由はピルスナーを含めたラガーは、エールよりも製品化に長い時間を要することだ。多くの場合、十分な基数のタンクを持たない小規模ブルワリーにとってこれは死活問題である。タンクの中にあっては売ることができないからだ。
二つ目の理由は上手に造るのが難しいことだ。ピルスナーは他のビアスタイル以上に風味に繊細さが求められる。ほんの少しの雑味が浮彫になりやすいのだ。しかもほとんどの人が飲んだことのあるビアスタイルだけに粗も見つけられやすい。高い醸造技術が必要だ。
三つ目の理由は大手ビールとの差別化だ。確かな技術力と桁違いの生産力を持つ大手のピルスナーは高品質かつ安価である。一般にビール醸造は生産規模が小さいほど原価が上がる。小規模ブルワリーにとって独自性という付加価値を如何に高めるかは重要だが、これがピルスナーでは難しい。個人的には無濾過・非加熱・冷蔵流通による複雑味や新鮮さがキーになるかとは思う。
さて、そんないくつかの障壁を乗り越えて初めて造ったピルスナー。初めはやはり正攻法でと思い、麦芽とホップを全てドイツ産のもので統一した。一見ありがちな謳い文句のようだが実際のところ、これは昨今のクラフトビアシーンを見渡すと逆に珍しい。特にホップについては、最近ではピルスナーでもアメリカ産などのフルーティな品種が多用される。伝統的なドイツ産ノーブルホップを使用したピルスナーはむしろ少ない。そして当然、無濾過・非加熱である。CRAFT BEER BASEでは初醸造の正攻法で造った小規模ならではのピルスナー。まだまだ荒削りなところはあるかもしれないが、ご賞味いただきたい。

『Pilsner』
Style : German Style Pilsner
ABV : 4.9 %

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Batch # L40
Brewing/Tasting Sheet
Brewing Date 2023/07/18
Release Date 2023/09/07

Pilsner
Beer Style: German Style Pilsner
ABV: 4.9%
OG: 1.047
IBU: 25
FG: 1.010
SRM: 3

Grain Bill:
Pilsner 91%
Dextrin 'Malt 4.5%
Acidulated Malt 4.5%
Yellow Koji Trace

Hops:
Ger.Northern Brewer Boil ST 1.0g/L
Hallertau Mittelfrüh Boil 15min 1.0g/L
Hallertau Mittelfrüh Wirlpool 1.5 g/L

(Malt and hops are all from Germany)

Yeast:
Lallemand Diamond Lager

Water (ppm):
Ca 50 Mg 2 Na 15 Cl 52 SO4 53