Loopback lo0

スタイル	IPA - Cold IPA / コールドIPA
ABV	6.5%
IBU	-

0.0☆☆☆☆☆

大分市のクラフトビールバー「Extra Hop」の2周年記念コラボビール。アメリカンホップのキャラクターである柑橘、特にオレンジと、松・松脂を全面に出しながらも、ライトかつドライでドリンカブルな赤いIPA。

アメリカンホップの中でも少しクラシックなCホップと呼ばれるホップに焦点を当てるためにCascade, Centennial, Columbus, CitraとMosaicを使用。柑橘系と松・松脂、グラッシーなフレーバーを引き出しました。

Cold IPAの特徴的な醸造方法として、通常低温帯で発酵させるラガーイーストを高温帯で発酵させました。高温帯で発酵させるエールイーストに比較してエステル香が控えめになり、さらに通常のラガーよりも短期間でドライにクリスプに発酵させることが出来ます。使用したNovalagerイーストは高温でもクリーンな発酵をすることからこのスタイルに適したイーストと発酵方法となりました。

オレンジと松・松脂がしっかりとアロマとフレーバーでしっかりと感じられます。抜けにはダンク感も加わりクラシックなアメリカンホップのキャラクターがしっかりとした苦味と一緒に表れています。モルトのダークカラメル、軽いロースト感もあり、それがミディアムボディめだけどドライにまとまっています。

ヘッドブルワー神谷がほぼ毎週通っているといっても過言ではない大分市のクラフトビールバー「Extra Hop」。店主衛藤さんから周年ビールを作って欲しいと今回声をかけて頂きました。お店は7タップの小さなバーですが、衛藤さんの人柄と、すごいスピードのタップの回転で毎週通っても飲めずに終わるビールも出てくるほどの盛り上がりがあります。衛藤さんが過去にベイエリアなどのカリフォルニアでよく仕事をしていたこともあり、西海岸寄りのスタイルのビールを国内外からと、他にもピルスナー、サワーエール、ハードサイダーなどもそろえるようなラインナップ。自分もサンディエゴにいた経験もあり、南北で違えどカリフォルニアのブルワリーやギーキーなビール話はいつも盛り上がります。
ビールのテーマは「赤」。衛藤さんが今年で還暦（暦がループバック）になるというのもあり、赤いもの作ることで話し合いが始まりました。Irish Red Aleなども候補として上がりましたが、やはりアメリカンなビールにしましょう、特にアメリカンホップのキャラクターが出るホッピーなIPAにしましょうと進んでいきました。
Cホップだけで最初はレシピを組んでいたのですが、仕込んでみて意外と難しい。今どきのIPAのホップアロマのレベルから考えると意外と地味めになってしまいます。後からホップのレシピを調整してホップアロマ・フレーバーを足しましたが、普段使っていType90という一般的なホップペレットと今の設備のドライホップ方法だけ出せるアロマには将来的な限界も見えてきました。しかし、こういうお題があるからこそコラボでしかチャレンジしないようなCold IPAを作ったり、新たな自分の課題を見つけることもあるので、発見もあり収穫もあり実りの多い仕込みとなりました。

Loopback lo0 | Red Cold IPA | 6.5%

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Extra Hop / エクストラホップ
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ブルワリー