West Coast Pilsner / ウエスト コースト ピルスナー

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース

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スタイル	ラガー - IPL (Indian Pale Lager) / インディアンペールラガー
ABV	5.4%
IBU	32.0

ホップフォワードのビールブームの中で新たに楽しまれるWest Coast Pilsner。このビールを紐解くために今回はイーストに準ずるアクション以外をすべて同じに揃え、American Ale YeastのBRY-97 と、Lager YeastのDiamond Lager Yeast の比較醸造を試みる。
West Coast Pilsner is newly enjoyed in the hop-forward beer boom. In order to unravel this beer, we will try to compare American Ale Yeast's BRY-97 and Lager Yeast's Diamond Lager Yeast, keeping everything the same except for the yeast-like action.

West Coast Pilsner。 公式な定義はなく、 ホップのアロマとフレーバーをライトに楽しみたいという現代的発想から生まれたとされており、昨今のHazy & IPA人気からのラガー回帰への流れの丁度ハイブリッドと言える。 ここにローアルコール化の波や、「飲み疲れ」 といったキーワードが浮かび上がってくる。
特に夏の暑い時期にはビールを気楽に飲める、爽快なテイストが欲しい。アメリカの西海岸でも同じ想いの醸造家が多いのだろう。
さて、醸造に関しては前回を参照頂き、今回は「Lager」と「Ale」のYeastの種類と発酵温度を比較対象として実験を行った。

【West Coast Pale Ale】
Lallemand のBRY-97 Yeast を使用し、17℃で酵母投入、 発酵開始2日目に18℃でドライホップを行った。 発酵は最終比重1.006。
Aroma: キャンディの様な甘いエステルが特徴的。オレンジの花やパッションフルーツといったトロピカルな印象が強い。
Flavor: 華やかで広がりのある甘味が印象的。暖かみを感じるオレンジ様の味わい。後味に苦み。

【West Coast Pilsner】
Lallemand Diamond Lager Yeast 使用し、11℃で酵母投入、発酵開始3日目に1℃でドライホップを行った。発酵は最終比重1.008。
Aroma: ラガーらしい硫黄。ローズマリ一や生ガーリックの様なシャープなハーブ感。レモンの皮、松の香りも感じる。
Flavor:硬くシャープな印象。 フレッシュで爽やかさを感じる渋み。清涼感、爽快感が特徴的。
結果としては 「Ale」らしい華やかさと味わいの広がり、「Lager」らしいシャープな爽快感など、一般的に認識される特徴を体感できた。昨今のIPAでは発酵中のタンクにドライホップを行うことが多い。本ビールでもLager Yeastのホップのチオール遊離によるトロピカルでフルーティな味わいが出ることを期待していたが、官能評価からは突出した結果は出なかった。 このことに関しては今後も機会があればチャレンジを繰り返してみたい。

Batch #227
Brewing / Tasting Sheet
Brewing Date 2024/06/19
Release Date 2024/08/01

West Coast Pilsner
Beer Style: India Pale Lager
ABV: 5.4%
OG: 1.049
FG: 1.008
SRM: 3
IBU: 32

Grain Bill :
Pilsner Malt 95%
Acid Malt 5%
Yellow Koji Trace

Hops :
Saaz Boil 60min 1.0g/L
Saaz Boil 15min 1.0 g/L
Saaz Boil 0min 1.0g/L
Simcoe Boil 0min 2.0g/L
Idaho7 DH 5.0g/L
Cascade DH 1.0g/L

Yeast :
Lallemand Diamond (American Lager Yeast)

Water (ppm) :
Ca 84 Mg 2 N 15 C1 74 SO4 105

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