Okuizumo / オクイズモ

スタイル	その他 - Saison / セゾン
ABV	6.0%
IBU	16.0

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出雲産の酢橘、青柚子をふんだんに使用したベルギースタイルのビール”Saisonをベースに仕込みました。
柑橘の香りが爽やかにひろがり、酢橘と柚子のほのかな酸味が心地よい仕上がりとなっています。
少しだけ唐辛子をアクセントに入れており、余韻にぽかぽかした温かみを感じられるかもしれません。

—————— Brewer's Note ——————

出雲にあるお酒と地元の食材を使った食事が楽しめる隠れ家的なお店”SPACE大北”とのコラボレーションビールを仕込みました。
出雲はPrimary Barrelsを立ち上げる前、醸造修行中に兄弟子の醸造を手伝いに半年ほど住んでいたことがあり、私にとって思い入れのある場所でもあります。
こうした経緯からSPACE大北と繋がり、今回のコラボレーションが実現しました。

今回、奥出雲で収穫した酢橘と青柚子を使ったビールを仕込みたいという思いを形にするべく、ベースの味わいをSPACE大北の皆さんと考え、ベルギースタイルのセゾンをベースにレシピを構築しました。
酢橘の爽やかな酸味と旨味が広がるようにメインに使用し、青柚子は柑橘の苦味と青々しさがホップの役割を担ってもらい、より複雑さが出るように意識しました。
また料理の隠し味的な要素として赤唐辛子を漬け込んでおります。
ここが今回非常に難しかった要素で、唐辛子の辛みが強く出すぎて全体のバランスが崩れてしまうのだけは避けたかったので、タンクに張り付いて朝から深夜まで頻繁にテイスティングしたのは良い思い出です。笑
仕上がりとしては赤唐辛子の辛みはほぼ感じることはなく、喉の奥からほんの少しぽかぽかする温かみを感じられる、そんな仕上がりとなっております。
食事の邪魔をせず、揚げ物やお肉、魚料理、フレンチ等の相性もピッタリかと思います！
是非、奥出雲の香りを感じて頂けたらと思います！

以下はSPACE大北からのコメントになります。

祖父が何十年もかけて育ててきた庭の果樹。
毎年、食べきれないほど実る果実のほとんどは、誰に気づかれるでもなく、静かに土へ還っていった。
それを惜しいと思いながら、何ひとつ出来ずにいた年月がある。
だったら、ビールにしてしまえばいいのではないか、と。この庭の記憶をもう一度別のかたちで輝かせたかった。
今回は、夏の終わりに実をつけた青柚子と酢橘。そこに、唐辛子を少し。
収穫した青柚子と酢橘を車に積み込んでそのまま京都まで走り出雲にゆかりのある二人のブルワーと一緒に仕込ませてもらった。
ビールのテーマはいつも同じで一口飲むごとに、出雲の土地の記憶が蘇るもの。
今回の土地は奥出雲。父方の故郷であり、子供の頃のもう一つの記憶。
奥深い森の気配。棚田の稲を刈ったあとの陽だまりの匂い。酢橘の酸味、青柚子のほろ苦さ。
そして、唐辛子の清涼な余韻。祖父の庭の記憶と、奥出雲の風景の記憶。

Okuizumo / オクイズモ
Style：Saison w/ Sudachi, Green Yuzu & Chili Pepper
ABV : 6.0%
IBU ： 16
Batch : N゜1
Collaboration　with SPACE大北
Malt : EX Pale / Pilsner / Flaked Oats / Local Barley Malt / Maris Otter / Wheat Malt / Carapils
Hops : Loral / Motueka / Citra
Other : Sudachi / Green Yuzu / Chili Peppere / Lactose

ブルワリー