ONDE / オンド

permanent / パーマネント
スタイルWheat / ウィート - Wheat Ale / ウィートエール
ABV5.0%
IBU20.0

0.0☆☆☆☆☆

ベルジャンウィートエールにメロゴールドをコリアンダー、カルダモンと共に漬け込みました。文旦らしい和っぽさとグレープフルーツらしいジューシーさの良い所取りなメロゴールドの爽やかな柑橘香を2種類のスパイスが引き立てる爽やかな1杯になりました。

ファーストバッチ醸造時のこと。ようやく桜が咲いた!と騒いでいたら、あっという間に札幌も気温がぐっと上がり初夏の兆しが。涼しかった北海道はどこへやら。年々、北海道にもしっかりと夏がやってくるようになってきたなと実感することが多くなりました。ビール屋さんとしては、ビールがおいしく感じる季節が長い方が喜ばしいのかもしれませんが、過ごしやすい北海道であって欲しいというなんとも我儘な気持ちを持ってしまいますね。タイトルのONDE(オンド)はフランス語でさざ波を意味します。本州より遅れてくる分、やや騒々しく打ち寄せてくる初夏のイメージを「さざ波」という言葉で表現してみました。

毎日、豊平川を横目に見ながら車を走らせ工場まで通勤しています。途中、2本の川がY字に重なり1本になり、豊平川に合流する境目があるのですが、雪解け水が増えてくるとその合流地点が滝のように勢い付いてきてなんとも雄大な景色になっていました。さざ波というには少し荒々しい風景でしたが、水かさが増して一気に流れ込む力強さはどこか目を奪われるところがあり、毎日の楽しみにもなっていました。本ビールのイメージにぴったりの風景だなーと感じて、ONDEと名付けてみました。

北海道では気候的に柑橘が育ちません。ですがビールと柑橘の相性は言わずもがな。やはり旬の時期に柑橘を使ったビールを造りたくなってしまします。何か面白い柑橘は無いかとスーパーを物色していると見たことのない大きな柑橘が。メロゴールドと書いてある。知らない。調べてみると、アメリカ発祥で文旦とグレープフルーツを交配させてつくられた柑橘だと。確かに文旦のように大きくて、グレープフルーツのような果皮をしています。しかも国産だと。これは使ってみなきゃ!と嬉々としてカゴに放り込みました。笑 食べてみると、文旦の和っぽい香りとほのかな苦味にグレープフルーツの甘みとジューシーさが加わってとても美味しい。まさに良い所取り。ビールの主役の称号をあっさりと獲得したのでした。

グラスを傾けるとメロゴールドの爽やかな香り。白く分厚い甘皮のような香りとほのかな苦味は文旦っぽく、瑞々しい甘さとジューシー感はグレープフルーツらしさを感じます。コリアンダーとカルダモンが鼻から抜け、爽やかな余韻で締めくくります。たっぷりと使った小麦由来でモコモコとふくよかな泡持ち。グラスにこんもりと注いで、泡ごとパクっとまずは1口食べてみるのも面白いかもしれません。ビールのキャラクターがよく分かります。サラダやチーズ、海鮮、オイルやクリーム系のパスタなんかはとっても高相性だと思います。
冷たい温度ではより爽やかにお飲み頂けますが、ゆっくりと温度を上げていくと香りがより一層広がります。ご自宅で飲まれる場合はボトルキャップをして保管頂けますと、2日目以降はより香りが開いてきます。しっかりと冷やして頂いて、開栓後はぜひゆっくりとお楽しみください。

かなり良い感じに仕上がってくれました。ぜひ飲んで頂きたいオススメの1本です!

Style: Wheat Ale w/ Melogold
ABV: 5.0%

IBU: 20

ブルワリー

このブルワリーの他のビール

おすすめのビール