
EMBER / エンバー
permanent / パーマネント| スタイル | その他 - Saison / セゾン |
| ABV | 7.0% |
| IBU | 20.0 |
北海道・南幌町で製造されたピートモルトを贅沢に使用し、セゾンらしい軽やかな飲み口に、ウイスキーを思わせるスモーキーな香りと麦芽の奥深い旨味が加わった1杯です。
仕上げにはドライトマトを漬け込み、穏やかな酸味とフルーティーなコクが余韻を支えます。ドライでキレのあるボディに、じんわりと広がるスモークと旨味。
大地の記憶を閉じ込めたような、どこか神聖な雰囲気を感じさせるセゾンに仕上がりました。
2025年4月、札幌から車で40分ほどの南幌町にある「日本モルト」さんの工場を訪ねました。代表の村井さんが出迎えてくれたその工房は、まさに“クラフト”の魂が詰まった空間。
器具はほぼすべて手作り。本州のモルト製造者を訪ね自ら製法を学び、ゼロから設備を整えたその情熱にはただただ感服しました。
村井さんは元ウイスキーメーカー出身。地元の南幌町で大麦・小麦を使ったモルト製造をスタートさせたのが2024年12月のこと。
なかでも驚いたのは、ピート(泥炭)を使用して完全北海道産のピートモルトを手がけていること。
彼が造るピートモルトには、その土地の空気と時間、そして彼の人柄がしっかりと染み込んでいるように感じます。
そんなモルトに負けないだけのセゾンを作ろうと決め、ベースにはしっかりとドライでキレのあるレシピを採用。ピートの香りは思いのほか力強く、ビールの度数では少し主張が強く出過ぎてしまうだろうと思いました。そこで仕上げに、旨味と酸味を兼ね備えたドライトマトを漬け込むことでバランスを取りました。これが想像以上に効果的で、スモーキーさを包み込みながら、果実のような膨らみを持たせてくれました。
グラスに注ぐと立ち上がる、やさしくも芯のあるスモーキーアロマ。まるで、焚き火を終えた静かな朝のような香り。そこにトマトの熟した酸味とほのかな甘みが顔を出し、スッと引く余韻がなんとも心地よい。合わせるなら、燻製系の前菜やオイルベースの料理、熟成チーズやローストした野菜とも相性抜群です。香りが開く中温帯で飲むのもおすすめですが、冷たいままでもスモークの存在感がより際立ちます。
ビールが持つ“土地の味”をもっと感じたい。そんな想いから生まれた今回の1本。北海道の土と時間と人が織りなす、静かに熱い1杯を、ぜひじっくりと味わってみてください。
Style: Peated Saison
ABV: 7.0%
IBU: 20
ブルワリー permanent / パーマネント![]()
北海道札幌市南区藤野3条6丁目5-1
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