強吟 / ごうぎん

大山Gビール (大山ブルワリー) / Daisen G Beer
スタイルその他 - Sake Yeast Beer / 日本酒酵母ビール
ABV7.0%
IBU30.0

0.0☆☆☆☆☆

大山の麓で栽培・収穫した鳥取が誇る幻の酒米「強力」を副原料として使用し、清酒用吟醸酵母のみで醸した清酒を思わせる特別なビール。フルーティで穏やかな香りと 上品な味わいが楽しめます。

2013年の初仕込以来、今年が12年目の強吟となりました。
今年も麹や酵素は使用せず麦芽の中の酵素のみで糖分を作り、清酒酵母で発酵させました。
今年は清酒らしさのある香りの中でもバナナにも似た香りも感じられ、甘やかな香りと味わいが感じられます。また例年通り酒粕をイメージする香りも出ており、まさに清酒酵母の特徴がありながらもビールという、不思議なスタイルに仕上がっています。
そして、もうひとつのこだわりは…
鳥取県の酒米品種で、現在、鳥取県でのみ栽培・酒造が許されている「強力(鳥取県八郷産)」を副原料として使った、酒蔵が元となる大山ブルワリーならではであり、これぞ鳥取大山を感じられるビールであることです。
ということで花見シーズンも終わりかけギリギリではありますが、ガンバリウスの植え込みではドウダンツツジの小さな花が満開を迎えています。まさに春到来といった鳥取&大山を感じるビールとして、ちびちびとじっくり味わっていただければと思います。

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未だに清酒酵母100%でのビール造りはとても珍しいなか、2013年以来今年が11年目の強吟となりました。
今思い出すと当初の強吟より清酒らしさが年々アップしてきています。
今年も麹や酵素は使用せず麦芽の中の酵素のみで糖分を作り、清酒酵母のみで発酵ができました。
毎年のことですが発酵後半から発酵速度が緩慢になり、発酵が途中でストップしないか、ひやひや・・・とても緊張感があります。
近年は様々なブラッシュアップの結果、清酒らしさ、特にりんごの香りがアップ。
酒粕をイメージする香りも出ており、まさに清酒酵母の特徴がありながらもビールという、不思議なビールに仕上がっています。
そしてもうひとつのこだわりは、鳥取県の品種で、現在、鳥取県でのみ栽培・酒造が許されている「強力(鳥取県八郷産)」を使った「これぞ鳥取」というビールであること。
こちらは山田錦を使った八郷と同じく、鳥取大山を感じられるビールです。
ということで、この季節のリリースで一杯目にぐいぐい飲むビールではありませんが…
鳥取大山を感じるビールとして、ちびちび、じっくりと味わっていただければと思います。

2023年リリース

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このビールを語るには10年以上さかのぼります。
県の研究機関と共同研究という形で、特徴のある香味を表現できる酵母を探そうということになり、様々な酵母の麦汁発酵試験を始めました。
もちろんターゲットにビール酵母はひとつもありません。清酒やワイン等に使われる酵母達です。
一般的には、ビールの麦汁に清酒酵母やワイン酵母を入れても発酵しません。食べる糖のサイズが違うのとホップ耐性が理由です。
実験室レベルの発酵試験で麦汁の発酵性を示す清酒酵母を見いだし、条件を変えて再試験を繰り返し、最後には2Lにまでサイズアップして『これで行こう!』ということになりました。
本番では2000ℓ(2キロリットル)分を仕込み、清酒酵母のみで発酵が完了しました。清酒らしさや、酒粕をイメージする香りがしっかりと出ている独自のビールが完成したのです。
このビールの酵母と共に、もう一つのこだわりと言うのが…
鳥取で、大正時代に生まれた『強力(ごうりき)』という酒米があります。1954年を最後にその姿を消していた、”幻の酒米”と言われていたものです。
平成に入って復刻された、その鳥取県八郷産の『強力米』を使って「これぞ鳥取」というビールを造りたい、という思いからできたビールが、今回お届けする『強吟』となります。
一杯目にぐいぐい飲むビールではありませんが、2杯目・3杯目あたりから鳥取や大山を感じるビールとして、じっくりと味わっていただければと思います。

ブルワリー

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