島国スタウト / Shimaguni Stout

Baird Brewing / べアードブルーイング
スタイルスタウト - Stout / スタウト
ABV5.0%
IBU38.0

4.1★★★★☆

アイリッシュ・スタイルの真髄・ドライスタウトのベアード版だ。黒々とした色、リッチでロースティなドライ感とは裏腹に、比重やアルコール度数は、比較的控えめだ。これは、我が家でそして店で、毎日楽しめるスタウトである。

スペック
アルコール度数 5.0%
初期比重 12.0
最終比重 3.0
苦み (IBU) 38
色 (SRM) 70+

ラベルは語る
日本人は、自分たちの国を島国だと思っている。アイルランド人も同じ。そして、アイルランドを象徴するビールがスタウトである。島国スタウトのラベルは、橋でつながれている日本とアイルランドが描かれている。この橋は、歴史の中で受け継がれてきた島国国家の意識と優れたスタウト醸造で新たに結ばれた絆、その両方を描いている。

ブライアンのコメント
「私は、黒ビールが大好きだ。ビール好きの多くの人は、黒さと強さは同じだととらえているようだが、必ずしもそうだとは限らない。島国のようなアイリッシュ・スタイル・ドライスタウトは、強い風味―主に、強く焙煎された穀物から与えられる―を持ちながらアルコール強度は穏やかである。島国スタウトは、黒ビールの中で最もバランスのとれた飲み飽きないビールだ。」

原材料
水 クリーンな軟水 ( 地域の源泉水 )
麦芽 フロアモルテッド・マリスオッター、サワー、キャラメル、ブラック、小麦麦芽
非麦芽 ローストバーレィとロースト小麦
糖類 国産氷砂糖
ホップ 生ホップ ( ペレット、抽出物は不使用 )- 各種
酵母 ハウス酵母 ( スコティッシュ・エール )

ブライアンの醸造ノート
大麦は、水に次いで大きな割合を占めているビールの原材料である。そして、デンプンの含有量の豊富さ、酵素の構造、適度なたんぱく質レベル、殻の成分からビール醸造には理想的な穀物だ。大麦に含まれるデンプンを発酵性(可能な)糖質に変えるために必要なすべての酵素が大麦自体に含まれている。しかし、醸造所でブルワ―がすぐに使用できる状態ではない。そこで、大麦を麦芽(モルト)にする工程が必要になってくるのだ。モルト化するというのは、デンプンを糖に変化させることができる状態にまで穀物酵素を発育させる過程を言う。この工程では、穀物を水に浸し、発芽させ、空気乾燥させ、最後は釜で乾燥させるのだ。これで、ブルワ―が使える状態になるのである。

最も伝統的なモルト製造法は「フロアモルティング」と呼ばれているものだ。“モルトスター(モルトの製造人)” が、水に浸した大麦を倉庫の床に広げ、乾燥するための風を送りながら、
数日間発芽床を定期的に裏返すのだ。近年、ほとんどのモルトは、このように人の労力による伝統的な方法ではなく、効率的で精巧な機械によって発芽し空気乾燥されている。私は、伝統とういうものが若干苦手だが、手作業のフロアモルティングの、シンプルでやさしい本質には説得力があると考えている。フロアモルティングされた大麦は、若干コストがかかるが、そのことは全然気にしていない。私たちの基本となるモルト(私たちが使っているモルトの 90% 以上)は、フロアモルティングである。

島国スタウトは、大麦(フロアモルティッドされたものとモルト化されていない殻粒のもの)が原材料の主役となっているビール。フロアモルティッド・マリスオッターによって、糖度はほとんどが決まり、ミッドナイト・ブラックの色と香ばしくローストされたような個性は、モルト化されないまま釜で高温焙煎されたローストバーレィ(アイリッシュ・スタイルのドライスタウトの特徴的な原材料)を加えることから生まれる。

最新のレビュー

中野のいっぽ

4.0★★★★☆
約1年前

スタウトビールということで、それなりの重さを想像していたけどとても飲みやすい
黒ビールらしいコクは残しつつ飲み口がスッキリでゴクゴク飲めるビール
なんだろう溶けるという表現が合っている気がする
黒ビールはソーセージやチョコ等のコクの強さに合うおつまみと相性がいいらしいけど、このビールは焼き鳥なんかとも合うと思う
後味のひかなさがちょうど良い

Nothing-o
麦酒倶楽部 ポパイ

4.2★★★★☆
2年弱前

ブルワリー

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