un Angel / ウンアンヘル

サンクトガーレン / SanktGallen Brewery
スタイルその他 - Barleywine / バーレーワイン
ABV10.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

天使という名の小麦のワイン
通常の約3倍の麦芽を使用したことに加え、麦汁の濃い部分だけでつくっています。小麦麦芽によるトロっと濃密な飲み口は他のビールと一線を画すインパクトです。

麦のワインとは?
麦のワインは19世紀のイギリスを発祥とするれっきとしたビールの1種です。
寒冷でブドウ栽培が出来なかったイギリスが、フランスワインの人気に嫉妬して造ったビールと言われています。
“ワイン”と名に付くように、ビールでありながらワイン並みのアルコール度数を持ち、年単位での長期熟成が可能です。
当時は大麦麦芽を主原料とした「バーレイワイン」1種類でしたが、1980年代にアメリカで小麦麦芽を主原料にした「ウィートワイン」が誕生しました。
原材料は通常ビールと同じ麦芽、ホップ、水、ビール酵母のみ。
それを膨大な量使用し、極限までアルコールを高めています。
完成までにかかるコストが並大抵ではないことから、日本で造っているメーカーは僅かです。

小麦麦芽によるトロっと濃厚な飲み口
麦芽は通常の約3倍使用。
さらに麦汁の濃度の高い部分だけを使っているため、通常サンクトガーレンの醸造システムでは1回の仕込みで約2000Lのビールが造れるところ、麦のワインはその半量しか造れません。
非常に濃厚で、トロっとした口当たりは小麦麦芽ならではです。

シャンパンと同じ瓶内2次発酵
麦のワインはシャンパンと同じ瓶内2次発酵製法で仕上げています。そのため瓶詰めを少し特殊な方法で行っています。
1次発酵の終了したビールから古いビール酵母を取り除き、新鮮なビール酵母と糖分(麦汁)を添加して1本1本手詰めしています。
通常、瓶詰めは炭酸ガスでビールに圧力をかけて行いますが、麦のワインは炭酸ガスを使いません。
ビールは瓶の中の酵母が活動しやすい温度(13度前後)で2週間程度保ちます。このときの発酵活動によって生まれた天然の炭酸ガスをビールに溶け込ませて完成です。
単なる酵母入ビールと違い、栓を開ける瞬間まで発酵が続く、本当の生きているビールです。

お薦めの楽しみ方
●グラス
大きめのワイングラスやブランデーグラスがお薦め。並々と注ぐのではなく、底から3分の1程度に注いで楽しむほうが、華やかな香りを存分に感じられます。
●飲み頃温度
保存は要冷蔵ですが、飲む際には若干ぬるくなってからのほうが真価を発揮します。
温度の上昇とともに豊かな香りや複雑な味わいが引き立ってきます。
●おつまみ
肉料理、チーズ、ドライフルーツ、チョコレートと一緒に。食前や食中よりも食後に最適です。
●すぐ飲む?熟成させる?
麦のワインはアルコール度数が通常の2倍もある特殊なビールなので、ワインのように5年間熟成させることが出来ます。
うまく熟成できるとドライフルーツのような複雑味を帯びた甘味が出てきます。
ただ熟成と劣化は紙一重。劣化したビールは苦味や甘味のバランスが崩れ酸味も出てきます。
美味しく熟成させるための5ポイントをご紹介します。
【1】保存は必ず冷蔵庫で
【2】光を避ける
【3】温度変化を与えない
【4】振動を与えない
【5】瓶は立てて保管

ブルワリー

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