#002 Marginal Ⅱ / マージナル 2 (KADOLABO)

伊勢角屋麦酒 / ISE KADOYA BREWERY
スタイルサワー - Sour / サワー
ABV9.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

緒⾔:
現在のクラフトビールシーンでは、Polyfunctional Thiol という⾹り化合物が注⽬されてい ます。Polyfunctional Thiol は⾮常に⾹り閾値の低い成分であり、微量でも⾹りを感じること ができます。特に 3MH、3MHA、4MMP といったフルーティなタイプの Polyfunctional Thiol は、ビールのフルーティさを強化するために使⽤されます。Hazy IPA などのビールで、 Polyfunctional Thiol の活⽤が注⽬されています。 最近、White Lab 社から Polyfunctional Thiol を代謝する Tropical Blend という酵⺟ブレン ドがリリースされました。これまで⼊⼿可能だった Polyfunctional Thiol を代謝する酵⺟株 の多くは、他の⽣物由来の遺伝⼦を導⼊したものでした。⽇本では遺伝⼦組み換え酵⺟の使 ⽤が制限されていました。しかし、このブレンド酵⺟は Non-GMO であり、Tropical Blend のリリースは⽇本の醸造所にとって朗報となりました。
今回は、Tropical Blend を使⽤して、ビールと⾚ワインのハイブリッドを試みました。

⽅法:
まず、Tropical Blend を使⽤してアンバーエールを発酵させました。ホップの使⽤量は控 えめでしたが、⻨汁からはモルトとホップ由来の Polyfunctional Thiol の特徴的な⾹りが感 じられました。 次に、⾚ブドウ果汁を加え、Vin13 というワイン酵⺟で再発酵させました。Vin13 は Polyfunctional Thiol の代謝能⼒を持つ株で、マルトースまで分解する能⼒があります。 ⾚ブドウ果汁の代謝が終わった後、⾃然なホップのニュアンスを持つホップエキス Spectrum を加えました。このホップエキスは、植物由来の成分は抑えられており、フルー ティな特徴とよくマッチしました。最後に、ウッドチップをビールに加え、オーク樽で熟成 させたようなバニラやウッドのニュアンスを引き出し、パッケージングしました。タンニン が感じられる深みのある仕上がりになりました。

#002 Marginal Ⅱ
スタイル: Subsequently Fermented Thiol-enhanced DH Sour Hybrid Ale
モルト: 2Row, C-40
ホップ: Chinook, Mosaic, Galaxy Spectrum
酵⺟: Tropical Blend, Vin13
副原料: ⾚ブドウ果汁, ウッドチップ
ABV:9.0%

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KADOLABO (イセカドラボラトリー)
https://www.instagram.com/kadolabo_000_official/
これまで伊勢角屋麦酒になかった超小規模で実験的かつ挑戦的なビールを新プロジェクトKADOLABOにてご提供いたします。

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