Off Trail NEOSOURISM / ネオサワリズム

Far Yeast Brewing / ファーイーストブルーイング
スタイルサワー - Sour / サワー
ABV7.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

Inkhorn Brewingとのコラボレーション第2弾!
前回2023年のコラボレーションから約2年ぶりとなる第二弾!
Inkhorn Brewingにて醸造されたFruited Sourを、ワインオークバレルにて17ヶ月寝かせた後、カシスやボイセンベリーとともにブレンドし、アクセントとしてバニラを投入。ベースビールのカシスやプラムのキャラクターを活かしつつ、Off Trailらしいオーク感とファンキーさが加わったBarrel Aged Fruited Sourに仕上がっています。

Off Trail #53 Off Trail NEOSOURISM
スタイル:Barrel Aged Fruited Sour with Vanilla
アルコール度数:7.0%
IBU:-
原材料:麦芽(イギリス製造、ドイツ製造)、フルーツピューレ(カシス、ポイセンベリー、ブラックベリー、プラム、ラズベリー)、バニラ、ホップ、糖類
品目:発泡酒(麦芽使用率25%以上50%未満)

(from Far Yeast Brewing)

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通常コラボビールでも他のブルワリーからリリースされるビールでは製造したブルワリーへの敬意を含めてInkhorn Brewing側から改めて投稿をすることがあまり無いのですが、今回のコラボビールは元ビールがInkhorn Brewingで醸造されていて違う部分があるので長めの文章でストーリーを共有したいと思いました。
ビールの印象はバニラとベリー系の香りとフレーバーが強く、バレルエイジサワー特有のファンキーさもあるにはあるけどそれが苦手な方でもある程度の酸味が好きな方は楽しめる面白い仕上がりになってます。
ボイセンベリーを最後足しているせいか、バニラとの相性なのか、個人的にはバレルに入る前に1番量を少なく入れたラズベリーがちゃんと主張してる感じが面白いです。
これから話の経緯を説明しますが同じビール、または似たビールすらも今後2度と出回る事がないぐらい希少なビールなので多くの人に楽しんでもらえたら嬉しいです。
経緯説明の前にFar Yeast BrewingのOff Trailチームには今回のコラボ案件を受け入れてくれて本当に感謝してます。ありがとうございます!
経緯としては、Inkhorn Brewingで2023年夏にリリースを予定していたPostsourism #3 がリリース1週間前になって、冷却設備の故障が起きてしまいビールが詰められない状況に陥ってしまいました。
冷却ができないとInkhorn Brewingの設備では缶に詰める事ができず(初のサワーを缶に詰める予定でラベル準備もしてましたがお蔵入りになってました)、樽詰めすらも難しい状況で、ドライホップをしているビールが半分冷却された後にまた常温に戻っていくのを毎日試行錯誤してビールの劣化を心配しながら眺めていました。
その時にOff Trailの前責任者のRichardに、フルーツサワーが仕上がり直前で常温に戻って劣化しそうなんだけどOff Trailのバレル余ってたら入れてくれない?みたいな感じで相談しました。即答は無理だけど多分いけるって言われてその電話だけでこちらは山梨に仕上がりかけで常温になってるビールの発送準備に入ってました。
その後1000L以上のビールを全部樽に詰めて全部1日で出荷するという大変な作業を経てOff Trail側でも1000L以上のビールが小さなケグに分かれているのをバレルに入れる大変な作業を経て無事に17ヶ月、ブレタノマイセスという普段Inkhorn Brewingの醸造所に立ち入り禁止になってる酵母と共に再発酵できました。
Off Trailさんでは前責任者のRichardから現責任者の青木さんへと世代が変わるぐらい長い間熟成し、2024年11月に一年以上ぶりに熟成を経た目白で醸造されたビールの状態を確認しつつ、ブレンディングや仕上がりの相談をしました。
ここまでカーボンフットプリントやコスト度外視で仕込んだビールを仕上げるのであれば、直接的にキャッチーでわかりやすい仕上がりが良いなと個人的には思っていながら、Inkhorn Brewingチームにはそんな考えを共有せずにOff Trailチームとのブレンディングミーティングにのぞみました。
そんな話してないのにYuiもHayatoも似たような感覚を持っていたのか、バレルにした際にロスする10%強の液量をほぼ全てフルーツピューレで埋めてフルーツ感を補って、甘いニュアンスをバニラで補う方向性が良いと3人別々の言い方で同じ事を言ってたような気がします。そこにOff Trailチームもそれならこんなバニラがあると提案してくれたりピューレの種類と相談して決める事ができました。
通常Inkhorn Brewingでは仕込みをしてから3週間でリリースされるのですが、仕込みから2年近く経ってからリリースされる今回のビールをInkhorn Brewingでタップと瓶両方で提供できる事を嬉しく思ってます。
ラベルデザインはPostsourismリリースの際に準備していたものをベースにいつもお願いしているデザイナーのYukiさんに微調整してもらいました。こちらもお蔵入りになっていたデザインがこのような形でFar Yeast BrewingさんのOff Trailチームからリリースされる事になって二重に嬉しい気持ちになってます。
普通だったら考えたくもない作業を含むコラボが設備問題をきっかけに行えた事がこの業界の素晴らしい部分を反映しているのではないかなと。

「Neosourism」
Style: Barrel Aged Fruited Sour w/ Vanilla
Abv. : 7.0%
Grains: Extra Pale Ale, Spelt
Hops: Luminosa, Barbe Rouge
Others: Black Currant, Boysenberry, Blackberry, Plum, Raspberry, Vanilla
Yeast: Lalbrew Nova Lager, Brettanomyces

(From Inkhorn Brewing)

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