誘惑の果実 / FRUITS OF TEMPTATION

京都醸造 / KYOTO BREWING CO.
スタイルサワー - Sour / サワー
ABV6.0%
IBU11.0

4.1★★★★☆

過去数年間でいくつかのケトルサワービールを造ってきました。回を重ねる度にこのスタイルと親しくなり、ホップやフルーツでアクセントを付けたものも造りましたが、ダーク系のサワーは私たちにとってまだ未踏でした。一般的に、ダークモルトとケトルサワーの相性は上手くいかないとされていて、結果として渋みのあるナッツや食肉のような風味が生みだされてしまうそうです。この打開策として私たちが考えたのはコールドマッシングという手法です。この低温でじっくり麦芽から糖分を摘出させる方法により麦芽から渋みや臭みを引き出さずに私たちが欲しい色味と風味だけを得ることが出来るのです。
フランダースレッドという伝統的なサワービールより着想を得たこの「誘惑の果実」では、ケトルサワーの酸味とのバランスをとるための甘みをどこから持ってくるかというのも私たちなりに考えました。元来、熟成の進んだドライなものに甘さの残る若い同じビールを少しブレンドし調整するスタイルですが、私たちは果物の甘みと香りを代わりに使うことしました。スウィートチェリーとアプリコットのピューレを加えることで、レッドクリスタルモルト由来の甘みと絶妙に絡み合い、一層フルーツ感を与えることに成功しました。そして出来上がったのはダークフルーツやワインを思わせるジュースのような飲みやすさを兼ねそろえた「誘惑の果実」です。

名前の由来: "禁断の果実"と聞くと赤いリンゴを思い浮かべる人が多いと思いますが、ダークチェリーもその魅惑的な見た目から禁断の果実になりうるんじゃないかと思います。しかもチェリーの種にはリンゴとは違い、有毒物質が含まれているというのですから。もちろん、このビールには種は入っていませんが、それ無しでは魅力が減ってしまうというものではありません。しかし、優しい声で近寄ってくる魅惑的な誘いにはくれぐれもご注意を。「1杯くらいなら、毒にはなりませんよ・・・」

スタイル:
フルーツサワー
モルト:
Pilsner, Maris Otter, Munich, Vienna, Flaked Wheat, Crystal Medium, Crystal Dark, Crystal DRC
その他:
アプリコットピューレ、スイートチェリーピューレ
ホップ:
ビタリング - East Kent Goldings
味・アロマ - なし
酵母:
American Ale/Belgian Ale Blend
ABV:
6.0%
IBU:
11
ガスボリューム (炭酸ガス含有量):
2.5

最新のレビュー

めーたん
京都醸造タップルーム / Kyoto Brewing

4.2★★★★☆
約4年前

見かけによらず飲みやすい!後味すっぱみ!誘惑される。
はんなり。

デカプリ子
ANT 'N BEE / アントンビー

4.0★★★★☆
4年以上前

酸味もとがってなくコクがあって重みのある赤ワイン的なおいしさ。

ブルワリー

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