楓 IPA / KAEDE IPA (Beer Celler Sapporo)

Streetlight Brewing / ストリートライトブリューイング
スタイルIPA - Session IPA / セッションIPA
ABV2.5%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

今年でもう第3弾となりました。
愛する我が子のために造ってもらうようになったビールです。いつか二十歳になった子と乾杯するために造り続けてもらうビール

楓という名がつく方々にも、家事育児で忙しい方々にも、そして今年二十歳を迎えた方々にも召し上がっていただきたい
アルコール度数は控えめ4.0%だけど苦みはしっかりそんなビール。

制作においての布陣は去年と変わらず。
場所は @streetlightbrewing Streetlight Brewingにて。
@boku_ha_brewer Hobo Brewingの川村洋平に依頼してます。絶大なる信頼をおいてるチーム。私がビール醸造自体に取り組まないのは彼らの存在があるから。だからこそ私やビアセラーは販売者としてもっともっと貢献していかねば。
本当にいつもありがとう

ラベルデザインは @bakumae 前田麦さんです。ありがとうございます!
去年からの続きもので風に吹かれた楓ちゃんが湖面に波紋を拡げているイラストとなっています
娘は贅沢にも麦さんとのお絵描き交流が大好きで、麦さんのイラストを見るだけですぐ「麦さん!」と言いますしアトリエ近くを通ると「麦さんいるかなぁ?」とつぶやきます。

この投稿のイメージ写真の撮影は @servicearea.jp
の @kajiyankee カジヤさんです
ありがとうございます。
自然体な姿とはよく言ったものですけど、違和感ない背景というかこの画角まで収まった上でのひとつのシーンをデザインしてくれます

さて楓という名をつけた理由なんですが単純にフルネームでの画数が良かったことと、性自認がどのようであってもおそらくそのままでいられるだろうという理由があります。
意味付けしすぎるのも良くないな、と。名前なんてスタートを切るための符号ですし、もはや親が子にする最初のお節介なんじゃないかとさえ思います。

だからこのビールも楓にとったらお節介なのかもしれません。
でも生きてるうちにうける家族からのお節介ってたくさんあったほうが良いのかなとも思うんです
これからもたくさん迷惑かけてほしいし、お節介かけさせてほしいもんですな

今回挿し込んでもらった文章の最後の一節気に入ってます。
今の楓に向けてるんですけど、大人になったときにももう一度届くような気がしてます。

「焦らず楽しくいけばいい。何も背負わず風のように。」

皆さんにも届くと嬉しいです。

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【愛する娘と、いま子育てしてる人達に向けて】
ジャズの名盤にワルツ・フォー・デビイというものがあります。
ビル・エヴァンス率いるピアノトリオが奏でるそれは美しさと儚さを併せ持った素晴らしい音楽です。
このワルツ・フォー・デビイという曲はデビイというビル・エヴァンスの姪に向けられたもので、確かデビイはまだ存命のはず。(作曲当時2歳)
このように誰か一人に向けた作品が世界中の人々を虜にするということは、音楽の世界に限らずしばしばありますよね。
はじめからその両方へのアプローチを見据えた形で取り掛かるのは少し野暮だし気恥ずかしさは拭えませんが、私は今回愛する娘に向けたビールをつくりました。
それは娘に向けたものでありつつ、その性質から育児や家事をしながらも楽しみやすい低アルコールの、しかし飲みごたえもあって忙しい中でも癒やしを与えてくれるような、つまり子育てをする世の親たちに向けたものにもなりました。
娘はまだ2歳になったばかりなので当然いくら低アルコールだからと言って飲むことは叶いません。
だからこのビールは毎年造り、そして20歳を迎えたときに最初に飲んでほしいビールとして造り続けようと考えています。
2.5%という低アルコールながらホップの苦味と香りが鮮烈なIPAなので強烈なビール体験をしてもらえると願っていますが、その反面酔い過ぎたり苦手だなと感じてほしくないというヤワな部分も孕んでいたり。
一方で商品として造るわけなので皆さんにも飲んでいただきたいという思いもあります。
そこで注目してもらいたい部分がアルコール度数の低さと、それでありながらIPAというスタイルであること。
アルコール度数を抑えたセッションIPAというスタイルもありますが、そのセッションIPAとは意図するシーンやシチュエーションが違うためにスタイル名には冠しておりません。
酔っ払ってしまうと少しサボりたくなるような家事育児がある世の親たちが、飲んでも予定に支障をきたさない程度のアルコール度数でいて且つ脳内と腔内を豊かに潤す新しいコンセプトのビールだと自負します。
またラベルデザインは @vortex_hokkaido ヤスオに依頼しました。
ウィリアム・モリス的エッセンスを楓の木や葉で再構築したような。娘に最初に渡すにはうってつけのものに。
そして醸造に関しては @boku_ha_brewer Hobo Brewing川村洋平氏にすべて委ねました。低アルコールが面白いよねという導入から始まり、コンセプトは私が練っていきましたが味の狙い所である「軽いながらもペラペラじゃないビール」はしっかり洋平が捉えてくれてます。
苦味はやや強く出ておりますが、アルコール度数が軽すぎるので品質キープの意味でもしっかりと苦くしました。
最近我々が輸入するビールも苦味はやや控えめが多かったので、ラインナップの上でもバランスが取りやすいなぁと。
娘の誕生とそして成長を祝い願うつもりで造ろうとしていましたが、やはりそれだけにとどまらずそれをどう楽しむかというところまで根を伸ばしていくと結局こういったコンセプトに辿り着きました。
はじめからその両面を持たせた形でリリースするのは、どこか野暮だし気恥ずかしいし、もっというとちょっと商業的な臭いも強く香るかもしれません。
でも愛情に溢れたビールであることは間違いない!と断言できます。
それは娘への愛のみならず、家族や、これを手にしてくれた皆さんへの愛もまた。

2022年はせとうちブルワリーにて醸造

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Beer Cellar Sapporo / ビアセラーサッポロ
https://my-beers.com/bars/223

ブルワリー

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