天香桂花 / てんこうけいか (醸馥 Olfactory Works)

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルその他エール - Amber Ale / アンバーエール
ABV5.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

天香桂花(てんこうけいか)とは、中国の伝説で月に咲く桂花(木犀)のこと。
また、美人を形容する言葉。
本作は金木犀と他の香り素材をブレンドして、東洋的な秋の美を表現したビールです。
具体的には、
カラメルと微かなローストの効いたアンバーカラーの麦汁に
・金木犀
・カモミール
・エルダーフラワー
・オレンジフラワー
・ネパール山椒
・八角
・烏龍茶
・Fuggleホップ
を組み合わせて投入。
フルーティなエステルを生む酵母で発酵させ、金木犀の香りを強調しました。

【詳細】
天香桂花(てんこうけいか)。
ビールの名前を考えているうちに初めて知った四字熟語です。
よくこんな仰々しい名前を付けたものだなぁ、と自分でも思いますが、本作の素材やモチーフを端的に表していた言葉なので、これしかないと決めました。
「金木犀を使った秋らしいビール」
というのは初めに設定した本作のテーマなのですが、
実際にハーブや他の香り素材のブレンド、及びビールのレシピを考えるときには、より具体的なモチーフをいつも頭の中に思い描くようにしています。
(そのモチーフは元のテーマに関連する場合もあれば、そうでない場合もある)
今回のモチーフは「中国の美女」でした。
中国を原産とする金木犀に、他の香りの良い花、そして烏龍茶などの中国素材を組み合わせることで、ビール自体はモチーフにピッタリなものができました。
しかし、いつも悩ましいのはビールの名前です。
流石に『中国美女』とはできないので、ヒントを求めて金木犀にまつわる話を調べました。
すると中国にこんな伝説があることを知りました。
「月にはとても大きな金木犀の木が生えていて、秋になると月が美しく輝くのは、その花が咲き誇るからである。そして月には嫦娥(ジョウガ)という美しい仙女が住んでいて、嫦娥が気分を良くして踊った際に、木から種が地上に降り立ち、地上でも金木犀の木が生えるようになった。」
そしてさらに調べるうちに、この伝説に由来すると思われる
「天香桂花」
という言葉を知り、本作をそのように名付けました。
後付けだと言われればそうなのですが、元のテーマ、素材、モチーフ、季節感、などなど、諸々がカッチリとハマった名前なので、僕は気に入ってます。

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醸馥 Olfactory Works
『天香桂花』
Amber Ale of Oriental Autumn Scents
ABV : 5

ブルワリー

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