Traditional SMaSH IPA / トラディショナル スマッシュIPA

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルIPA - English IPA / イングリッシュIPA
ABV5.0%
IBU40.0

0.0☆☆☆☆☆

イギリスの伝統的な原材料に着目したIPA。麦芽にMaris Otter、ホップにEast Kent Golding をそれぞれ単一で使用。派手さはなくとも唯一無二のジェントルな味わい。
IPA focused on English traditional ingredients. Brewing with single malt (Maris Otter) and single hop (East Kent Golding) lead up to not so hoppy but gentle flavor which is one and only.

CRAFT BEER BASEでは2023年、ビールの4大発祥国を順次特集する。3~5月のテーマはイギリスだ。醸造部でもイギリス発祥のビアスタイルをいくつか造ってリリースする。今回のリリースはSMaSH (※) のイングリッシュスタイルIPAである。使用したのはイギリスの伝統的品種であるMarisOtter麦芽とEast Kent Goldingホップだ. Single Malt and Single Hop略。麦芽とホップそれぞれに単一品種を使用する製法。) 昨今のクラフトビールの人気上昇に伴い、新規に原材料を取り扱う業者も増えて、造り手にとっては選択肢が溢れている状況だ。特にホップについては、アメリカンIPAが絶大な人気を博しているため、続々と新しいフレーバーの品種が製品化されている。また、ビール原料に限った話ではないが、大麦や小麦などの穀物は、現代の科学工業的な生産体制において常に最大の収穫効率を達成できるよう、絶えず品種改良が施されている。同じ製品名で流通する醸造用麦芽であっても、毎回同じ品種の穀物が加工されたものとは限らない。このように常に新しいものが出回る状況の中、それでもなお金字塔として輝き続ける麦芽やホップの品種も少なからず存在する。今回使用したMaris Otter麦芽とEast Kent Golding ホップがそうであることに異論を唱えるものはいないだろう。Maris Otterは1966年に開発された大麦品種である。それ以降の品種に比べると収穫効率が劣るにも関わらず、長年イギリスほか世界の醸造家/蒸留家から高い評価を得ており、今なお栽培が続けられている。その理由は麦芽化したときの洗練された甘く香ばしいフレーバーによるところが大きいと言われる。East Kent Goldingはなんと1790年には既にイギリスで栽培・
使用されていたホップ品種だ。その繊細な花やウッドの香りは、現代の爆発的にフルーティなアメリカンホップと比べると、お世辞にもきらびやかとは言えず、売れ筋のIPAを造るにあたってメインストリームになることはないだろう。しかし上述のMaris Otterやイギリス由来の酵母と組み合わせて穏やかなエールを造れば、たちまち唯一無二の紳士的な紅茶の香りが醸される。モノづくりにおいて新規性や効率は重要だが、特定の原材料との慎ましやかな信頼関係を結ぶことも考えていきたい。

Batch # 176
Brewing/Tasting Sheet
Brewing Date 2023/02/10
Release Date 2023/03/23

Traditional SMaSH IPA
Beer Style: English Style IPA

ABV: 5.0 %
OG: 1.055
IBU: 40
FG: 1.018
SRM: 5

Grain Bill
: Maris Otter 100%
Yellow Koji Trace

Hops
: East Kent Golding Boil 60min 1.0g/L
East Kent Golding Boil 30min 1.0 g/L
East Kent Golding Boil 15min 1.5 g/L
East Kent Golding Boil Omin 1.5g/L
East Kent Golding Dry-Hoppimg 2.5g/L

Yeast
: Lallemand London (English Ale Yeast)

Water (ppm)
: Ca 105 Mg 2 Na 15 CL 82 SO4 146

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