Tango - Hop Schema 033 / タンゴ - ホップスキーマ 033

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルIPA - IPA (Indian Pale Ale) / アイピーエー
ABV7.3%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

ドイツ産の新種ホップ「Tango」をメインで使用したIPA。レモングラスのようなシトラス・ハーバルな香りに、若々しい生ホップの姿が思い浮かぶ青味。
IPA brewed with German new variety hops 'Tango'. The aroma is citrus & herbal like lemongrass while the flavor green as if using fresh and raw hops.

Schema (スキーマ)とは、 人が物事をそれであると認識するための知識体系の事である。ビール、特にIPAはその醸造に使用されたホップの情報に溢れている。よってIPAはホップのスキーマとみなすことができる。
今回着目したホップは「Tango」。ドイツで2020年から栽培されている新種のホップだ。親品種はアメリカンホップのレジェンド Cascadeと、ドイツのヒュールで栽培されたHallertauer Traditonなどの流れを汲む由緒あるアロマホップである。
ドイツ産ホップといえば上述のHallertauer Traditonやその親品種であるHallertauer Mittelfrühのようなノーブル系ホップのアロマが思い浮かぶ。即ち、ピルスナーなどの淡色ラガーから香る繊細なハーブとスパイスのアロマである。しかし、今回使用したTangoはCascadeを親に持つだけあって、企業情報ではシトラスやスイートフルーツのアロマが特徴とのことだ。Tangoに限らず、ここ数年のドイツではHüll Melon や Mandarina Barvariaなど、アメリカンホップの特徴を取り入れたフルーティなホップ品種も続々開発されている。
さて、本作のテイスティング結果について。 アロマにはまず青い柑橘香がくる。ドイツ産ホップらしいハーバルさと相まってレモングラスのようでもある。口に含むと青味と南国フルーツの香りがして未熟なパパイヤを思わせる。和梨のような爽やかな甘い香りも感じられる。苦味は硬質でシャープな印象だ。
全体として青味が際立ち、若々しい生ホップの姿が目に浮かぶようなフレーバーだ。今回はIPAを醸造したが、キリっとしたラガースタイルに少量使用すると青味が抜けて異なる魅力が見つかるだろう。
最後に、本作の醸造に際しては、Tango輸入元の株式会社BET様より多大なご協力を頂いた。本作を他の醸造家のチャレンジに繋げることができれば幸いである。

Batch #175
Brewing/Tasting Sheet
Brewing Date 2023/02/04
Release Date 2023/03/15

Hop Schema 033 Tango
Beer Style: IPA
ABV: 7.3%
IBU: 40
OG: 1.060
FG: 1.006
SRM: 6

Grain Bill
: Pilsner Malt 83%
Munich Malt 7%
Wheat Malt 7%
CaraMunich 30°L 1.5%
CaraMunich 60°L 1.5%
Yellow Koji Trace

Hops
: Magnu Boil St 1g/L
Tango Boil Ed 4g/L
Tango Dry-Hoppimg 6g/L

Yeast
: Lallemand BRY-97 (American Ale Yeast)

Water (ppm)
:Ca 105 Mg 2 Na 15 C1 82 SO4 146

ブルワリー

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