Lavender & Chamomile Saison Yeast ver. - ラべカモ番外編 001 / ラベンダー & カモミール セゾンイーストver.

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルその他エール - Herb·Spice Ale / ハーブ・スパイスエール
ABV6.1%
IBU15.0

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CRAFT BEER BASEの定番ビール 『Lavender & Chamomile』 を酵母種だけ変えて醸造。通常使用しているアメリカンエール酵母の代わりにセゾン酵母を使用した本作では
カーネーション様のアロマと徹底的なドライネスが際立った。
We brewed our flagship beer "Lavender & Chamomile" with different yeast from the usual. Using Saison yeast instead of American ale yeast has resulted in spicy aroma like carnations and intensely dry taste.

CBB Brewing Labでときどき行う、定番ビールのレシピをちょっとだけ変えて醸造するシリーズ。今回はCRAFT BEER BASE メインブランドの代表作『Lavender & Chamomile』(以下ラベカモ) が題材である。変更ポイントは酵母種のみで、それ以外は全て同じ醸造条件とした。
通常のラベカモではLallemand社BRY-97 (アメリカンエール酵母) を使用している。発酵時の副生成物であるエステルやフェノールなどの香り成分の生成量が少ない酵母で麦芽やホップ、他のハーブの香りを邪魔しない。
対して本作では同社Belle Saison(セゾン酵母)を使用した。多量のエステルとフェノール (それぞれフルーティ/スパイシーな香り成分) を生成する酵母である。特にフェノール生成は顕著で、醸されたビールはハッキリとしたクローブ様の香りを呈するのが特徴だ。Belle Saisonのもう一つの特徴は、一般のビール酵母が分解できないデキストリンなどの高分子糖の一部を分解できることである。これによりビールの残糖分は極めて低くなる。
醸造結果にはこれらの特徴が見事に反映された。通常のラベカモで軽やかに香る原料ハーブ (花) は、本作でスパイシーさが加わり、カーネーション様の香りに変化した (カーネーションの学名はクローブに由来する)。また酵母の糖分解能を表す指標である発酵度は、通常のラベカモで80%程度である一方で、本作では驚異の96%となった。これによりアルコール度数も約1%高くなった(アルコールは酵母の糖分解で生成する)。
実験としてはほぼ筋書き通りの結果だが、ビール入門者の方には楽しんで頂ける仕上がりかと思う。 本作で造りの面からもビールの面白さをお伝えできたら幸いだ。

Batch #174
Brewing/Tasting Sheet
Brewing Date 2023/01/21
Release Date 2023/02/25

ラベカモ番外編 001 Lavender & Chamomile Saison Yeast ver.
Beer Style: Herb & Spice Beer
ABV: 6.1 %
IBU: 15
FG: 1.002
SRM: 3
OG: 1.048

Grain
: Pilsner Malt, Wheat Malt, Yellow Koji
Hops
: Amarillo
Others
: Common Lavender
: German Chamomile
Yeast
: Lallemand Belle Saison

ブルワリー

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