GRAPEVINE / グレープバイン

Far Yeast Brewing / ファーイーストブルーイング
スタイルその他エール - Fruit Ale / フルーツエール
ABV5.5%
IBU-

3.7★★★☆☆

「山梨応援プロジェクト」第3弾となる「GRAPEVINE」は、山梨県韮崎市にある「サンライズ農園」のピオーネ、巨峰、ゴルビーを使ったビールです。県産ぶどうのビールをつくりたいと考えていたところ、醸造長の知人づてにサンライズ農園の横森宏尹(ひろたか)氏とご縁がつながり、今回の醸造が実現しました。

■晩腐病で出荷できないぶどうを活用
今年は7月の長梅雨と8月の猛暑の影響で、巨峰やピオーネなどの黒系品種のぶどうを中心に晩腐病(おそぐされびょう)という病気が広がり、山梨県内でぶどうの出荷量が大きく落ち込みました。今回ご一緒したサンライズ農園でも巨峰やピオーネの一部が病気に罹り、商品として出荷できず、廃棄せざるを得ない状況となりました。しかし、病気に罹っていない実は甘みや酸味も十分あり、美味しく食べられます。そこで今回、ひと房ひと房丁寧に病気の実を切り落とし、出荷できないぶどうの中からビールの醸造に使える部分を原料として譲り受けました。

ぶどうを譲っていただくお礼に、醸造所のスタッフが韮崎市の農園に伺い、ぶどうの袋を外す作業や病気の実の廃棄などのお手伝いをさせていただきました。自然に左右される農作物栽培の難しさなど色々なお話を伺うことができ、県内の生産者の方との有意義な交流の機会となりました。

■ワインの手法を採用
今回はワインの手法である「コールド・ソーク」を取り入れました。発酵が始まる前にタンクごと冷蔵コンテナに入れ、低温で約1週間漬け込むことにより、ぶどうからより多くの色素や香りなどの成分を抽出します。

■ぶどうの果実味が楽しめる「イタリアングレープエール」
今回のスタイルは「イタリアングレープエール」。イタリアのクラフトビール醸造所で、ワイン用のぶどうを使って作り始めたスタイルで、発酵過程で果肉や果皮、果汁を投入して作るスタイルです。
「GRAPEVINE」は、仕込み前にワインの手法であるコールド・ソークを取り入れ、さらに発酵過程でも果汁を投入。ホップはトロピカルフルーツやベリー、ストーンフルーツのようなアロマを持つEnigma(エニグマ)を使い、ぶどうの複雑な香りと組合せました。ペールモルトのもたらす金~銅色とぶどうの色が混ざり合い、オレンジワインのような色合いのフルーティーなビールに仕上がりました。

原材料:ぶどう(山梨県韮崎市産)、麦芽、ホップ
アルコール度:5.5%
スタイル:Italian Grape Ale

*商品名の由来:「GRAPEVINE」とは「ぶどうのつる」を意味しますが、ぶどうのつるがあちこちに伸びて網のようになっている様子から「人づて」「口づて」という意味もあります。たくさんの人のご縁のつながりから生まれたこのイタリアングレープエールを表すにはぴったりということで命名されました。

最新のレビュー

デカプリ子

3.7★★★☆☆
約4年前

深みのある苦味と適度なモルト感とほのかなぶどうの香り。後味はスッキリドライ。フルーツエールってほどフルーツフルーツしてない全体感はいい感じのエール。

ブルワリー

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