2010’s West Coast IPA / 2010's ウエストコーストアイピーエー

スタイル	IPA - West Coast IPA / ウエストコーストIPA
ABV	7.1%
IBU	-

4.3★★★★☆

自分たちが「2010年代に良く飲んでいた」ウェストコーストスタイルIPAをイメージ。3Cホップ、シトラ,シムコーで構成されるキレのある強い苦味と柑橘・樹脂系のアロマ。
Imaging the West Coast Style IPA that we often used to drink. Enjoy the sharp and strong bitterness in addition to citrus and resiny aroma composed with 3C hops, Citra and Simcoe hops.

CRAFT BEER BASEでは2023年、ビールの4大発祥国を順次特集する。3～5月で開催してきたイギリスフェアは一旦終わり、次の6～8月は皆お待ちかね（？）のアメリカフェアである。　
今回のリリースはウェストコーストスタイルIPA(以下WCIPA)。もはや説明不要の人気ビアスタイル“IPA”の一派だ。ホップの香りと苦味がシャープに突き刺さり、ドライな飲み口で、攻撃的だが不思議と飽きのこない味わいだ。人気を二分するヘイジーIPA(ニューイングランドスタイルIPA)とは対照的な存在である。
WCIPAは元々2000年前後にカリフォルニア特にサンディエゴのブルワリーで多く造られはじめ、その後世界中で発展した。2010年年代の中頃にはその人気は絶頂を迎え、ヘイジーIPAがシーンに現れるまではIPAといえばWCIPAといった具合であった。
にもかかわらず、WCIPAはいくつかの権威あるビアスタイルガイドラインを参照してもその記載がない。多くのブルワリーが独自の解釈で造ってきたので、風味や外観を客観的に文章化できないのだ。事実、その典型はここ約20年の間にシーンの流行を受けて少しずつ変化してきているように思える。具体的には、香りはよりフルーティに、苦味はより抑えめになってきた印象だ。また、外観については2000年前後にリリースされたいくつかの商品はより色が濃かったが、その後は淡い色合いのものも多い。もちろんその限りではないものもあるが。
さて、本作は自分たちが「2010年代によく飲んでいた」WCIPAをイメージして醸造した。ほんの少し温もりを感じるゴールデンカラーの液体が支える、キレのある強い苦味が「まさしくコレ」といった感じだ。そして今となっては懐かしくもある柑橘・樹脂系のホップアロマ構成である。
その秘訣は2010年までに製品化されたホップ品種だけをブレンドして使用したことだ。3C　Hopsと呼ばれ
るCascade, Chinook, Centennialが本作にクラシックな印象を与えているが、それをCitraとSimcoeが少しだけモダンに引き寄せて、結果的に「少し前のあの頃」な香りのWCIPAに仕上がった。あの頃からクラフトビールを飲んでいた方にも、最近飲み始めた方にも是非楽しんでいただきたい一杯だ。

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Batch # L30
Brewing/Tasting Sheet
Brewing Date 2023/04/10
Release Date 2023/06/01

2010's West Coast IPA
Beer Style: IPA

ABV: 7.1 %
OG: 1.056
IBU : 50
FG: 1.003
SRM: 5

Grain Bill :
Pilsner 88%
Munich Type1 10%
Cara Munich Type1 1%
Cara Munich Type3 1%
Yellow Koji Trace

Hops :
Chinook Boil ST 1.0g/L
Chinook Boil 10min 2.0g/L
Cascade Wirlpool 1.5g/L
Centennial Wirlpool 1.0g/L
Chinook Wirlpool 2.0g/L
Citra Dry-Hopping 3.5g/L
Simcoe Dry-Hopping 3.5g/L

Yeast :
Lallemand London (English Ale Yeast)

Water (ppm) :
Ca 104 Mg 2 Na 15 Cl 77 SO4 148