Kabosu Saison / かぼすセゾン

スタイル	その他 - Saison / セゾン
ABV	4.0%
IBU	-

4.2★★★★☆

別府産かぼすを使用し、湯あがりにさらなる爽快感を足すサワーセゾン。フレッシュですっきりした酸味があなたをかぼすの大ファンにさせます。

別府産かぼすのフレーバーをさらに増幅させ、ビールとしてなじませることを目的にシトラス香を中心としたレシピに組み立て直しました。数あるセゾンイーストの中からシトラス香を出す株を厳選し、さらにシトラス香で特徴的なホップであるMandarina BavarinaとCitraを使用。他にSaazの上品な香りと小麦・ピルスナーモルトを合わせて全体の印象をまとめ上げました。

味わいはかぼすのフレッシュさと果肉感が広がるクリーンな緑系のシトラスとミカンやキンカンのような甘いシトラスの香りにセゾンらしいブラックペッパーなどスパイスの香り。ホップとイースト由来のシトラス香の存在も感じられ、複数のシトラス香が重なり合うよう。少しハーバルで小麦由来の優しい味わいが他のフレーバーを邪魔せず、かぼす本来のフレーバーと酸味を引き出したすっきりとした印象。

セゾンは定義があいまいでつかみどころがない分、様々な解釈で醸造されているので、現在のクラフトビールブームをよく表しているスタイルだと思っています。もちろんBJCPにセゾンのスタイルガイドラインはありますが、読んでみると幅の広い定義が書いてあります。逆にいえば、ライトなもの、酸味のあるもの、ミックスカルチャーのもの、特殊な副原料を使ったものなど多様なセゾンはクラフトビールの多様さを象徴しているものと言えると思います。「農業の閑散期に作り、暑い繁忙期に作業者へ振舞われた」とよくいわれていますが、今私たちが飲んでいるセゾンはおそらく当時飲まれていたビールとはずいぶん違うものでしょう。ここ10~20年でもセゾンは進化しており、代表銘柄といわれるSaison Dupontも最近のセゾンと比べるとずいぶんと印象が違います。
こんなセゾンですがブルワリースタッフの間でも人気のスタイルで、セゾンの心地よいイースト由来の香りは大分県を代表する香酸柑橘類のかぼすにも合うのではないだろうかということで今回の醸造に至りました。醸造にあたってセゾンの歴史を振り返り、様々な勉強にもなりました。

Fruited Sour Saison w/ Kabosu | 4.0%

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