Hoppy Little Accident / ホッピーリトルアクシデント

スタイル	IPA - Session IPA / セッションIPA
ABV	4.5%
IBU	-

4.0★★★★☆

すっきりとしたアメリカ西海岸スタイルのIPA。柑橘やトロピカルフルーツを連想させる香りに、松とフローラルの香りの余韻を感じられます。ボディや苦味はそのままで、アルコール度数を抑えて飲み疲れない満足度の高いIPA。

ホップにはアメリカの柑橘系ホップCitraとドイツの柑橘系ホップMandarina Bavarinaを使用。それぞれの柑橘の良さを組み合わせ、さらにGalaxyの柑橘・トロピカルアロマでまとめ上げています。また、オーツを使用することでアルコール度数に対して、軽すぎない満足感があるビールにしました。
苦味をつけるビタリングホップを煮沸後半に入れることで、ホッピーめに作っても激しすぎない・荒すぎない苦さの体験を目指しました。

レモンをメインとした柑橘系アロマを中心に、それぞれのホップからトロピカルかつパイニーであり、フローラルなホップアロマの余韻があります。ボディに物足りなさはなく、すっきりとしたクリーンな苦味がしっかりしていることで、IPAらしいテイスティングエクスペリエンスがあります。

実はこのビールの元となったものは意図して誕生したものではありませんでした。別府ブルワリーでの醸造を開始したばかりの頃は、設備の傾向がつかめておらず、ハプニングばかりで計算通りになんていかないことばかりでした（ハプニングは今もよくありますが…）。そんな中で仕込んだ2回目のYuagari Pale Aleが想定以上の効率で、苦味がかなり強めに出てしまいました。スタッフ間で「この苦さはPale Aleではないでしょう」という話し合いがあり、別の商品として売り出すことが決まったのが元となったビール（このバッチではありませんよ）。もともとこんな感じのWest Coast IPAをセッショナブルに作ろうと思っていて、もう少し先かな～と思っていたところで"嬉しい偶然"、"Happy Little Accident"、いやホッピーになったのだから"Hoppy Little Accident"でした。

そんな出来事からホッププロファイルを中心にレシピをさらに練り直したのが今回のバッチ。Yuagari Pale Aleとは違い、フルーティ過ぎない印象にしたかったので、柑橘以外のアロマを出来るだけ落ち着いたものにしました。Mandarina Bavarinaからのフローラルな香りは予想以上に出て、さらにそれがマッチしていたので、これもまた一つHoppy Little Accidentでした。

Hoppy Little Accident | Session West Coast IPA | 4.5%