#025 Norwexican Hard Seltzer

スタイル	その他 - Hard Seltzer / ハードセルツァー
ABV	8.5%
IBU	-

0.0☆☆☆☆☆

緒言
近年、ハードセルツァーは低カロリーかつ低糖質な飲料として、特に健康志向の消費者に支持されるアルコール飲料の一つとして急速に成長している。ハードセルツァーは、主に米や糖蜜を発酵させることでアルコールを生成し、それに炭酸とフルーツフレーバーを加えるという製造プロセスを経て生まれる飲料である。このカテゴリーは、特にアメリカで顕著な成功を収めており、今後もその市場拡大が予測される。
RTD（Ready To Drink）アルコール飲料は、消費者に対し手軽に楽しめるという利便性を提供する点で、全世界的に急成長している市場である。特に新型コロナウイルスの影響で自宅での飲酒機会が増加したことも一因となり、RTD飲料の需要は急激に拡大した。ハードセルツァーやRTDカクテルはその代表的な商品であり、多様なフレーバーや健康志向を強調する製品が数多く登場している。
日本市場においてハードセルツァーと似たRTDカテゴリには、チューハイが存在する。両者は消費者に提供する体験が似通っているものの、製造プロセスにおいて明確な差異がある。チューハイは通常、焼酎やウォッカなどの蒸留酒をベースにしているのに対し、ハードセルツァーは発酵アルコールを使用する点が異なる。これにより、味わいに微妙な違いが生じ、消費者が感じる飲酒体験にも差が生まれる。
ハードセルツァーの固有の魅力は、軽やかな飲み心地と発酵アルコールが持つ独自の醸造酒らしさにある。発酵による微細な風味は、単にアルコールを混ぜただけの飲料とは一線を画し、複雑な味わいを提供する。また、低カロリーという特性が、健康を意識する消費者層からの支持を集める要因となっている。

今回醸造したKADOLABO 025 Norwexican Hard Seltzerは、クラシックカクテルであるギムレットの風味を模したRTD風アルコール飲料である(ただし酒税法上は発泡酒である)。爽やかなライムの酸味と甘みを基調としながら、軽やかでありながらも奥行きのあるフレーバーを持つ点が特徴である。
NorwexicanはNorwegianとMexicanを融合させた造語である。このセルツァーの製造においては、ノルウェーの伝統的なKveik酵母とジュニパーベリーを使用している。Kveik酵母は急速な発酵プロセスが特徴であり、特有のフルーティーな風味を持つ。この酵母の特性が、ハードセルツァーにもビールらしい香りと味わいをもたらしている。また、ジュニパーベリーはハーブのような香りを与え、全体のバランスを整えている。
さらに、メキシコを象徴するアガベシロップとライムを組み合わせることで、Norwexican Hard Seltzerは伝統的なギムレットのテイストを再現している。アガベシロップの自然な甘みとライムの鮮やかな酸味が調和し、飲みやすくも複雑な味わいを実現している。

方法
アガベシロップに加水して糖度を調整する。この希釈液にKveik酵母とジュニパーベリーを加えて発酵を開始する。発酵がターゲット最終比重に対して、約8割進んだら、ライムジュースとホップを加え、3日間コンタクトさせる。ホップを取り除いて、さらに3日間おいてから冷却し、清澄化したらステンレス樽に充填する。

#025 Norwexican Hard Seltzer
スタイル: Imperial Hard Seltzer
モルト:
ホップ : Motueka
酵母 : Voss Kveik
副原料 :Agave Syrup, Lime, Juniper Berry
ABV:8.5%

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