四方 IMPERIAL STOUT 枯露柿

98 BEERs
スタイルスタウト - Imperial Stout / インペリアルスタウト
ABV9.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

ブルワリー立ち上がり初年度からリリースしている『枯露柿』を使ったインペリアルスタウトも今年で3年目。

昨年までは、市内の農家さんからハネダシの枯露柿をいただいていましたが、今回初めて枯露柿作りから取り組んでみました。

とてもお世話になっている、甲州市内の方のお庭の立派な『甲州百目柿』をいただき、一つ一つ丁寧に自分たちの手で皮を剥き、TAP ROOMの軒先に吊るし、柔らかくなってきたらやさしく揉み、約1ヶ月かけて立派な枯露柿に仕上げました。

その枯露柿を仕込みの前日に細かく切り分け、仕込み当日の麦汁にじっくりと煮溶かすことで、枯露柿の糖分やとろっとした口当たりを与えることができました。 

仕込みの日に多くの手間がかかりますが、砂糖などの糖分を一切使わずに、枯露柿の糖分と麦芽からの糖分で発酵させ、自然かつ非常に深みのある甘やかな味わいに。

枯露柿作りから仕込みから1ヶ月、発酵を含めたタンク熟成と瓶内熟成に約4ヶ月をかけた今年のVTは、まさに渾身のヴィンテージとなっています。

【四方】IMPERIAL STOUT 枯露柿 2025
ABV:9.0%

(Tasting note)
ドライフルーツのような深みのある甘やかさと、ローステッドモルト由来の麦チョコのようなアロマ、トロッとしたマウスフィールと、カドのない味わい深い甘みと、それも追うように感じられる程よい酸味と苦みが、長い余韻を残してくれます。

熟成について:この2025verの飲み頃としては2~3年をおすすめいたします。

(昨年のVTとの違いについて)
昨年のVTよりも、仕上がり時点での味わいが濃厚なので、2年以上の熟成にも耐えうるボディ感を感じられます。

2024VTに関しては1年間の熟成を経て、艶やかなアロマ、黒糖やドライレーズン様のある、さらに深みが増した味わいへと変化しています。

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⁡【四方】シリーズについて

四方[よほう]とは四角のことで、[しほう]と呼ぶのが一般的ですが、私たちは[よほう]と読み、第3のシリーズ名にしました。

古くから、四方はあらゆる形の中で最も完全な形態と言われ、禅の四大元素「地・水・火・風」や「東・西・南・北」、「春・夏・秋・冬」、「頭・胴・腕・脚」など、四は世界を表す源の数と言われてきました。

⁡この四方でリリースする製品には年号が入っており、ボトルでの長期熟成に向いたスタイルを今後も作っていきます。

熟成という時を経て、完全な味わいへと変化していく様子を楽しんでほしい、またシリーズ唯一のコルク仕様になっているのも四方の特徴で、特別なひと時に大切な人と味わって欲しい、そんな思いが込められています。

またこの地、塩山の名前の由来となっている小さな山「塩の山」も、「四方からよく見える」「四方がよく見える」という意味で「しほうのやま」と呼ばれたことから名付けられたと言われており、そういった意味でも親しみやすいシリーズ名となりました。

一年ぶりに【四方(よほう)】シリーズからのリリース。

今回も地元甲州市の @roots_farm_yamanashi さんの枯露柿を使ったインペリアルスタウト。

いただいた干し柿を、昨年よりも製造工程で枯露柿の成分を余すことなく抽出したため、干し柿由来の甘みや風味を多く得ることができました。
(かなり手間はかかりましたが。。。)
そのため昨年の8.2%よりもアルコール度数も高く、より干し柿の独特な甘い香りを感じていただけます。

【四方】IMPERIAL STOUT 枯露柿 2024
アルコール度数:9.0%

(Tasting note)
ミルクチョコレートの様な甘い香り、柿、洋梨、杏の完熟したフルーツ様が特徴のアロマが感じられ、味わいはダブルショットのラテ、エスプレッソの様な甘苦い味わいに、バーボンのようなフィニッシュ。

熟成について:この2024verの飲み頃としては1~3年をおすすめいたします。

(昨年のVTとの違いについて)
アルコール度数はもちろん、昨年のVTよりも明らかに干し柿の味わいや香りを感じていただけます。
2023VTをまだお持ちでしたら、ぜひ飲み比べてみていただけますと幸いです。

2023VTに関しては、1年間の熟成を経て、干し柿やドライレーズン、干し芋のようなドライフルーツ様、黒糖やリキュールの入ったチョコレートの様なアロマへと、また味わいもヌガー、ビターチョコ、モルトのロースティー&ナッティーな味わい、フィニッシュにスタウトらしいビタネス、スコッチウィスキーの様なスモーキー&スパイシーなフィニッシュへと熟成が進んでいます。

こう飲み比べますと、一見濃厚に感じられる2024VTもやや若く感じられ、来年以降2023VTの様な熟成が楽しめると思います。

<98BEERs の仕込み水について>
私たちのブルワリーで使っている仕込み水は、甲州市塩山平沢水系の柔らかな水で、とてもマイルドな口当たりです。
この水の特徴をビールに残したく、ほとんど水質調整をせずに使っています。
そのためどのビールも後味にカドがなく、柔らかな口当たりをベースに、酵母、モルト、ホップが織りなす複雑な味わいをお楽しみいただけます。
また、ボトル詰めするすべての商品は「瓶内二次発酵」で作られているため、ナチュラルカーボネーションによるキメ細かく優しい炭酸で、お食事の際のペアリングとしてもおすすめしております。

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