ポー / pour

Antelope / アンテロープ
スタイルMead / ミード - Melomel / メロメール
ABV11.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

自分を自分たらしめるものってなんだろうか。
自分の工場まで車で軽い渋滞があって30分はかかる。いや、軽い渋滞を避けるために早起きをして20分で来れるようになった。

中休みくらいの通勤時間にふとそんなことを考えることがある。

物思いに耽るというのか、
呆けるというのか。

元々ANTELOPEを創立したときは「自分で美味しい酒作れればいいよ」って思ってただけだった。自信もあったし、インプットだけは世界に負けないくらいやってきた自負もあった。視野が狭くて、そんなレンズから見える世界は取りこぼすものもないくらい全てが輝いて見えた。
(カメラ撮りはじめてから急にレンズって使いたくなってるだけだから無視して。背中かゆいよね?)

市場を巡り、農家さんを巡り、土を触り、仕込みに向かう。

そんな経験をしていくと、いつしか自分たちの作るミードには農業に新しい光を差しえる可能性があるのではないかと。そんな風にも思えてきたのです。

初めて宇和島の宮本農園さんに出向いたのは2023年の2月。
こんなに穏やかで暖かい日差しを浴びたことはないな、と宇和海のきらめく水面を見て思ったのです。その地で柑橘栽培を続ける宮本さんの静かに農に向かう姿勢がかっこよかったのです。この方の農作物をぜひ使わせてほしいなと一緒に行った岡田くんと強く思ったのです。

農家さんの作物に新しい価値を付け加えていき、それを農家さんがまた喜んでくれたらいいなって考え続けることが自分をたらしめるものなのかもなと。

そうポーっと考えたいたのです。
きっと岡田くんも同じ様に将来のことについてポーっと考えたいのだと思います。だから、岡田くんがこのミードに付けた名前は「ポー」。

注ぐって意味で、って言ってたけどそれなら発音「ポーァ」じゃねって思ったけど、ポケーってしてるからポケーにしたほうがいいんじゃないのとか思ったんだけど、響きがかわいかったからそのまま採用。

ドライで、シュワッとしてて、インキー。

熟成させても面白いだろうなと予感させる、そんな若い岡田くんらしい感じで、でも真剣に宮本農園さんの農に向き合ったんだなって、思えるそんな一つのミードです。

ポー/pour/pɔ́ː*r*
他〈液体・粒状物を〉**注ぐ**
−−
情熱、愛情、時間。たくさん注いだからこそできるものがある。
愛媛県宇和島の宮本さんが育てたブラッドオレンジ『モロ』を使用。微発泡のワイン(ペティアン)のようにフレッシュさを大切にしながらも、少しの間木樽で熟成させることにより奥深い味わいを目指しました。

宇和島のみかん畑から見える海の景色のように気持ちのいい日にはお外で飲んでもいい。そんな日には、いつもより多めに注いじゃおう。

ポー - 宇和島のブラッドオレンジを使ったミード - 11% 
スタイル:Sparkling Melomel
ABV(アルコール度数):11%
炭酸:あり
内容量:750ml
原材料: ブラッドオレンジ(宇和島産)、純正蜂蜜
甘さ(10段階):2(Very Dry)
飲み頃温度:しっかり冷やして(4-8℃)
ペアリング:ブラッククミンとブルーチーズのキャロットケーキ、トマトと昆布締め鯛のカルパッチョ

ブルワリー

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