ALAN / アラン

志賀高原ビール / Shigakogen Beer (玉村本店)
スタイルその他 - その他スタイル
ABV16.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

Hair of the Dog x SHIGA KOGEN / ALAN
20th Anniversary Special Blend / Cherry Adam x THE FAR EAST

あらためて、Hair of the Dog は、オレゴン州ポートランドで1993年に創立され2022年に惜しまれながらも29年の歴史の幕をおろした伝説のブルワリー。

特に、ボトルコンディションされたハイアルコールビールでカルト的な人気を誇り、2013年に数量限定でリリースした “Dave” は、なんと375ml サイズで1 本2000ドルで発売され、即完売。当時、大きな話題となりました。

そんな Hair of the Dog の アラン(Alan Sprints)とは、マイケルの紹介で知り合い、2010年にうちのブルワリーで最初のコラボレーション、”アダム/ADAMU” と “Monkey Claws” をつくって以来、2015年には彼の工場で、箕面ビール・城端麦酒・ハーヴェストムーンとともに、”トモダチブロンド”、翌2016年には同じく彼の工場で、オランダの巨人 “Brouwerij de Molen” の Menno Olivier を入れた3社コラボ “Side by Side” をつくるなど、折に触れとても深く重要な交流をしてきました。

今回の20周年にあたり、アランに、「GIGANTIC での3社コラボ」か、「工場閉鎖後も彼が大事にもっている秘蔵の樽熟成のビールとうちの樽熟成のビールのブレンド」の二つの可能性を打診したのですが、「両方やりたい!」とまさかの即答が。

GIGANTIC でつくった方のビールは20周年の昨年リリースできたのですが、もう一つの方は、 一年遅れで今回ご案内できることになりました。

彼が送ってくれたのは、木樽で熟成した彼のフラッグシップ “Adam” にチェリーを加えた”Cherry Adam”。

先述の通りブルワリーはすでに閉鎖されているのですが、大事なビールはまだ隠し持っているのです。

昨年7月に空輸で到着したのですが、2016年 / 2017年 / 2019年 / 2020年 の合計12樽!

それを迎え撃つのは、やっぱり THE FAR EAST かなということで、こちらもみんなでテイスティングした結果、 2018年/ 2019年 / 2020年 / 2022年 の樽たち。

ほぼ同量をブレンドして、出来上がったビールは、なんと16%!

昨年12月にボトリングしたのですが、その時点の加重平均で、5年8ヶ月の熟成期間。気づけばそこからすでに10ヶ月以上経ちました。

色は、チェリー由来の紫味を帯びた深い琥珀色。

香りは芳醇なのですが、経過した年数から想像される熟成香よりも、フルーティーな印象が強いです。

口に含むと、ウイスキーの印象にチェリーの果実味が融合した複雑な味。

嘘だと思われそうですが、16%という度数は感じず、甘やかでありながらもドライな飲み味。

ハイアルコールのビールはたくさんリリースしてきましたが、本当に最高傑作になったと思います。

名前は “ALAN” にしました。

アラン自身、”Adam” “Fred” “Dave” “Michael” など、彼がリスペクトする人たちの名前を冠したビールをリリースしてきたのですが、本人の名前のものはありませんでした。

というわけで、迷うことなくこの名前に。

ラベルの写真を送ったところ、「泣くほどうれしい」との返信が!

こちらこそ、こんなビールが実現できて泣くほどうれしいのです。

二人のおじさんの愛の結晶。

間違いなく二度とつくれないやつ。

売るのがもったいないくらいなので、第一弾として1200本を限定発売して、残りを熟成用に回して来年以降の販売用にしようと思っています。

値段はぼくらのビールとしてはだいぶ高くなるのですが何卒ご理解ください。

アルコール分 : 16.0%
ビアスタイル:バレルエイジド・ストロングエール
限定 1200本

ブルワリー

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