Vienna Lager / ヴィエナラガー

スタイル	ラガー - Vienna Lager / ウィンナーラガー
ABV	4.5%
IBU	-

4.4★★★★☆

Viennaはオーストリアのウィーンですが、その地方発祥のスタイルがこちらのヴイエナ・ラガー。　Vienna Maltという通常のピルスナーモルトより若干高温で乾燥されたモルトを使い、その焼いたパンのようなトースト香やほのかに甘い穀物の香りが特徴です。
今回は、そのVienna Malt 100%で仕込みましたが、デコクションはしていないため色は少し軽め。赤みがかる寸前のゴールドといった感じです。ほのかにパンやハチミツを思わせるような甘みがありますが、ホップの苦味とバランスしているためベタつく感はなく、モルトを感じながらもゴクゴク飲める、秋のラガーに仕上がっております。

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久しぶりに登場のヴィエナラガー。
少しマイナーなスタイルではありますが、ファンも多く「待ってました！」と嬉しいお声も。

ヴィエナはオーストリアのウィーンのことを指しますが、このラガーはヴィエナモルトと呼ばれる、通常のベースモルトよりも少し高温で焙燥された麦芽を用いて仕込みます。

それにより、少しビールの色味が濃くなるのと、味わいにもトーストを思わせる香ばしさや、はちみつのような少し甘い香り、そして心地よいコクが加わります。

それでいて、決して甘ったるいということはなく、ラガーリング（長期低温熟成）によるクリーンでクリスプな飲み口ですので、こうした寒い時期の最良の食中酒の一つになり得るわけです。

夏場にはピルスナーやライトなラガーがゴクゴク飲めて美味しいですが、冬場になると少し濃色のラガーが美味しいもの。

ヴィエナはオールラウンダーで、本当にたくさんの料理と合うと思います。
焼き鳥（タレ）、ポークソテー、生姜焼きといった肉料理全般や、カキやイカなどの旨み系の魚介、おでんや鍋物も。
食卓の名脇役になれるでしょう。

もちろんパブで大きなマグから飲むあの感覚も忘れられません。

冒頭の問いの答えですが、正直に言うと、正解なんてありません。

黒いビールも美味しいですし、身体を暖めてくれるアルコール高めのスタイルもあります（ベルジャンや濃いめのスタウトなど）。
もちろん暖かな場所で飲むIPAやセゾンやピルスナーも最高に美味い。

なので逆説的になりますが、夏よりも、冬のほうが楽しめるビールの選択肢が多いってことじゃないでしょうか？

食事のメニューやシチュエーションに合わせてビールを選ぶのは、とても楽しいことだと思います。

このヴィエナみたいな冬に美味しいビールも、ぜひ試してみてくださいね。