Chambre d' Amour / シャンブル ダムール
Yorocco Beer / ヨロッコビールスタイル | ラガー - その他ラガー |
ABV | 5.0% |
IBU | - |
都立大学The Slop Shop 4周年記念コラボビール。
自家製燻製モルト、柑橘系のキャラクターが特徴のドイツ産ホップMandaria Bavaria、更にヨロッコファンにはお馴染み、鎌倉の「もっちゃん」の畑で採れた金柑を使用した濃色ラガー。軽めのボディに程よい燻製香、ロースト香、そこに柑橘系の爽やかなフレイバーが仄かに香る。味わい深くもドリンカブル、食事との組み合わせも楽しそう。
2022年は2年ぶりに海外渡航の制限が緩和された年でした。ここぞとばかりに北米東海岸に飛び立つと、そこで感じたのはヨーロッパの風。北米東海岸は地理的な条件もあり、西海岸に比べて元々ヨーロッパビールの影響が強い土地でしたが、ヨーロッパ色の強い老舗のビアバーに加え、新世代のクラフトブルワリー達がラガービールをはじめとする伝統的なヨーロピアンスタイルを探求し、自分たちのものにしようと創意工夫を凝らす風景が今回の旅で見えたのでした。また、ビアバーやブルーパブ、ブルワリーのタップルームのあり方を観察し、その土地の風土や食文化、暮らしの中にあるビールということを考えるきっかけにもなりました。中でもそういった意味でモントリオールは刺激的な場所で、クラフトビール文化の成熟を感じる場所でした。昨年のヨロッコとのコラボビール"Marbles"ではコロナ禍ということもあり、ビールが主役というよりは、日常的に飲むビール、普段の生活の中にあるビールということを考えました。今年も基本的にはその延長線上ですが、今回の北米東海岸の旅をキッカケにトラディショナルなスタイルをベースに日本の風土や食生活に合うようなものをと構想しました。
直接のインスピレーションとなったのは、とあるブルワリーで飲んだラオホです。高速道路を飛ばして2時間ほどの農村にあるそのブルワリーはラガービールで名を馳せておりますが、そこで飲んだピルスナーとラオホの美味しいこと。フレイバー豊かでありながら飽くまでライトでドリンカブル、それでいて決して水っぽくならずに何倍でも飲めそうです。特にラオホはこんなにクリーンでごくごくと飲めるのは初めて、何よりその場所とシチュエーションに完璧にマッチしていて感動しました。トラディショナルなスタイルをその土地の風土や暮らしに合わせてチューニングする、そういう発想が生まれたのでした。
そうなるとやはり頼るのは我等がヨロッコビールです。帰国後早速相談しに行って、いくつかのやり取りがあったのち、程々のスモーク香にアルコール度数はやや低め、柑橘系のホップとアクセントの金柑で爽やかさ、軽さを演出しましょうと決まりました。本来こういったスタイルにフルーツは禁じ手というか、王道ではありませんがやってみましょう、と。そしてモルトの燻製や金柑の下処理などを一緒に行って出来上がったのがこちらのビールというわけです。是非お代わりして楽しんでください!
タイトルはヨロッコビールの明生さんと話す中でその王道ではない裏道感や、インスピレーションの源となったモントリオールの夜のネオン街、宿泊していた安宿、北米からヨーロッパへ思いを致す、そういったイメージを膨らませて行って「愛の小部屋」と名づけました。アートワークもそのイメージからということで、例によってお隣の岡村奈津樹さんに紹介してもらった高橋あゆみさん @taakhs にお願いしました。裏道感のない作風の高橋さんですが、そのPOPな色彩感覚と、無機質なようであり有機的なようでもあるフォルムを見た時に、敢えていかがわしいものを描いてもらったら面白そうだなと感じました。
(The Slop Shop Instagramより)
Style: Smoked Citrusy Lager
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東京の都立大学にお店のあるSLOP SHOP TOKYOとのコラボビール。SLOP SHOPとは通算三度目のコラボとなりますが、今回は代表の村越くんが北米を旅して帰ってきたタイミングであったため、そのインスピレーションをもとに、イメージを膨らませました。
彼らはカナダ・アメリカからビールのインポートも手掛けていますが、村越くんの今回の旅では北米の中でも主に東側を巡ったようで、東海岸はやはり西海岸方面と比べるとヨーロッパの影響が濃く感じられ、街並みなどにもそれが表れています。
カナダのモントリオールなどはその典型で、公用語もフランス語ですし、モントリオールには実はブルワリーがすごくたくさんあって、ビール文化が根付いているのですが、飲まれているビールもいわゆるメインストリームのクラフトビールとは一味違うような雰囲気をまとっています。
そんなことをお土産のビールを飲みながら話している中で、今回のコラボの流れとなり、軽くスモークしたラガーをベースに、少し僕らなりのツイストを効かせたビールをとなりまして、時期的にちょうど近くの金柑が採れるタイミングだったので、金柑を使ったスモークラガーと相成りました。スモークも金柑もどちらもライトで洗練されたバランスとなっています。
ドイツには「ビール純粋令」という法律があり麦芽とホップ以外を原料には使えないので、ある意味でこれは「禁じられた遊び」でもあり最初はそれをビールのタイトルにしようかとも話していたのですが、紆余曲折を繰り返し「Chambre d'amour 愛の小部屋」に落ち着きました。
スロップショップ側からの、このビールについての投稿もぜひ読んでみてください。
@the_slop_shop_tokyo
ラベルにはそんな具合でどこかヨーロッパを感じさせる猥雑な雰囲気が込められています。
夜桜を眺めながら飲むにはちょうど良いような塩梅のビールです。
ぜひ手に取ってみてくださいね。
(Yorocco Beer Instagramより)
最新のレビュー
ブルワリー Yorocco Beer / ヨロッコビール
神奈川県逗子市桜山8-3-22
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