SWOONY / スウーニィ

Gangi Brewing / ガンギブリューイング
スタイルIPA - Hazy IPA / ヘイジーIPA
ABV5.0%
IBU3.4

4.1★★★★☆

Gangi Brewing風濁ったIPAのセカンドバッチが登場です。
ファーストバッチに続き、今回もドライめに仕上がりましたが、前回より少しボディに厚みがでた印象です。
ファーストバッチと比べて、修正及び変更した点は、
①モルトビルを変更
→ボディに少し厚みが出た?
②ホットサイドでのホップ投入タイミングを変更
→香りのレイヤーを意識し、前回より段階的にホップを投入。これもあって、フレーバーとしてボディの厚みに寄与したか?
③カーボネーションの圧力修正
→ファーストがかなり強めに炭酸ガス圧がかかってしまったので、パッケージ時の圧力をしっかり確認し、パッケージした。
というような点です。
バッチごとに少しずつ進化をしている定番ラインなので、本来は飲み比べができると面白いのですが、ありがたいことに新しいバッチができる前に、前の在庫がなくなってしまいます。
そもそも同じレシピで仕込んでも、完璧に同じビールにはならないので、それだけでも面白いのですが、もっとこうなって欲しいなぁという気持ちを込めて、毎回レシピを調整しています。
仕込みや日常作業、タップルームの営業など、すべてがTrial and errorの連続ですが、皆さまに「うまい!」と言っていただけるように頑張ります。

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桃やパッションフルーツの様な少し酸味のある南国の果実のアロマ&フレーバー!パンチの効いたホップ感は、次第に甘いメロンのような青い風味に。全体としはドライな飲み口に仕上げてあり、ドライホップからくる柑橘果皮を連想させるほろ苦さが、呑み終わりをキリッと締めてくれます。
Gangi Brewing風濁ったIPAの登場です。
かなりドライな飲み口ですが、ビアバーで数杯飲む内の一杯としては、飲み疲れしない、ちょうど良い感じに仕上がったと思います。
さて昔話ですが、Octagon Brewingで初めて自分のレシピで醸造させてもらったビールが実はHazy IPAでした、が、むしろクリアながっつり濃いめのIPAに仕上がり、ただ、ラベルを先に発注していたおかげで、Hazy IPAと表記した、がっつりIPAをリリースしたのは良い(恥ずかしい)思い出です。
あれからというもの、自分と向き合い、レシピを調整し、しっかりと濁ったIPAに仕上がりました。笑
Hazy IPAというスタイルは、今では当たり前のように存在し、クラフトビールを代表する流行りのスタイルですが、実はHazyというスタイルは、濁らせようと思って、濁ったスタイルではない、というのはご存知でしょうか。
ビアギークの方なら当たり前のように知っているお話だと思いますが、実は、Hazyスタイルは、かの有名なThe Alchemist Breweryがホップの香りを究極まで追求した結果、IPAがたまたま濁ってしまった、というのがHazyの発祥と言われています。
日本には2〜3回ほど輸入され、私もその都度購入し飲んでいます。
一般的なクラフトビールは、見た目と香りを確認するため、「グラスに注いで飲む」というのが定番ですが、アルケミストの定番IPA「Heady Topper(ヘディートッパー)」は、グラスに移す際に逃げる香りすらロスしないため、「缶で直接飲む」という飲み方を推奨しているくらい、香りを追求しています。
現地で、出来立てを飲んでみたいです。どうせ失神するんやろうなぁ。
私のHazyは、まだまだアルケミストのビールには程遠い(ミジンコと宇宙くらい)ですが、醸造家人生を通して、いつしか、誰しもが「このビールえげつない香りしてるやん!」と驚くくらい、究極までにホップの香りを効かせた、アルティメットホッピービールを生み出してみたいものです。
はい、精進いたします。
醸造責任者
綿貫 卓人

SWOONY #1, 2
Style:Hazy IPA
ABV:5.0%
IBU:3.4
EBC:4.8
Malt&Grain:Golden Promise , Carapils , Wheat Malt , Naked Oat Malt
Hop:Galaxy , Citra Cryo , Idaho7 , Citra T90

最新のレビュー

tm
駅南ビアホール アマリロ

4.1★★★★☆
6日前

ドライで飲み疲れしないhazyIPA。
甘くなく少し苦味があるのも良いねー

ブルワリー

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