BLACK DRAGON / ブラックドラゴン

Gangi Brewing / ガンギブリューイング
スタイルその他エール - Bitter / ビター
ABV5.0%
IBU19.0

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黒姫高原スノーパーク様のオリジナルビールとして醸造。苦味が穏やかでモルトのコクや甘みを感じられる”Bitter/ビター”というスタイルのビールに、仕込みの段階でコーヒー豆を漬け込みました。コーヒー豆由来の香ばしさと、バニラのようなほんのり優しい甘さが特徴です。

黒姫高原スノーパーク様より、黒姫高原に伝わる黒姫伝説をモチーフにしたオリジナルビールを製造してほしいというご依頼をいただき、黒ビールと白ビールの2種類を製造させていただきました。
担当者の方とどんなビールにしようかと打ち合わせをしている中で、
・名前は伝説にちなんで「黒はBLACK DRAGON」で「白はWHITE PRINCESS」で決定していること
・黒色と白色を彷彿とさせる色であること
・クラフトビールが初めての方にも飲みやすいこと
・ウィンターシーズンだけでなく、グリーンシーズンでも飲めること
この辺のポイントを考慮しビールスタイルを決めました。
はじめに、まずこの記事では黒についてのお話を。
普通は黒ビールというと、ポーターやスタウトなどが定番ですが、意外と黒ビールが苦手という方も少なくはありませんし、夏に黒ビールはあまり飲まれるものではありません。
そこで、元々私たちGangi Brewingの定番ビールとして醸造していた、SPACE OUT/Bitterを試飲していただいたところ、大変気に入っていただき、スタイルの方向性はBitterで行こうという話になりました。
さらに、定番ビールのSPACE OUTという名前は、翻訳すると"ぼーっとする"という意味があり、これはこのBitterを一日中ぼーっとしながら飲んで欲しいという想いを込めてつけた名前です。
担当者様がこの名前をヒントに、コーヒー豆を入れたらどうか?という案をいただきました。
通年通して黒姫高原に来ていただき、ゆったりと過ごしながら、コーヒーのようにこのビールを嗜み、黒姫高原を満喫して欲しいという想いから来ています。
実は、元々黒姫高原スノーパーク様で、オリジナルブランドのコーヒー豆を販売しており、それを入れよう!という話になりました。
サンプルを作成するために事前にいただいたオリジナルのコーヒー豆は、焙煎度合いは極深煎り、香ばしさと、バニラのような甘い香りをまとっています。
2種類の投入方法で、それぞれ投入量を変えコーヒー豆を漬け込んだサンプルを作成し、担当者様に試飲していただき、コーヒー豆の投入量を決定しました。
仕込み当日は、黒姫高原スノーパーク様のプロモーションアイドル、「BLA
CK PRICESS」から2名が訪れ一緒に仕込みを行い、コーヒー豆の漬け込み作業を行いました。
醸造責任者の綿貫の鼻の下が伸びていたのは、ここだけの話。
さて、具体的な投入方法についてですが、ワールプールという余分なタンパク質を除去する工程で、麦汁の温度を80℃に下げた状態で、ネットに入れたコーヒー豆を30分間浸漬しました。
温度を下げた理由としては、大きく2点です。
・今回のコーヒー豆が極深煎りだったため、高温で浸漬した場合、苦味が目立ってしまうのではないかと予想したため。
・麦汁の水分が蒸発すると同時に、コーヒー豆由来の豊かな香気成分が揮発してしまうため。
仕込みを終え、発酵タンクへ移したばかりの麦汁には、コーヒー豆由来の香りはそこまで残ってはいませんでしたが、発酵を終え貯酒段階に入ってから、コーヒー豆由来の香ばしさとほんのり甘い香りが戻ってきました。
結果、完成したビールは、ビターらしいモルト感の中に、コーヒー豆由来の香ばしさとコクが、香りとフレーバーに丁度よく現れています。
コーヒー感は強過ぎず、コーヒーが苦手な方でも、すっきりと飲んでいただける仕上がりです。
黒姫高原の豊かな自然の中で、1日中ぼーっと過ごしながら飲んでいただけるかと。

醸造責任者
綿貫 卓人

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BLACK DRAGON
読み方:ブラックドラゴン
Style:Bitter w/Coffee
ABV:5.0%
IBU:19
EBC:20.4
Malt&Grain:Golden Promise , Crystal150 , Vienna , Munich
Hop:Fuggle(UK)
Other:Coffee beans

ブルワリー

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