Shirakumo -白雲-

スタイル	その他 - Wheat Wine / ウィートワイン
ABV	7.7%
IBU	13.0

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「白雲」とは禅語で、「何ものにもとらわれない自由な、
無心で物事にこだわらない清々しさがある」という意味を持つそうです。
僕はそんなことは知らずに、きれいで白い雲っぽいなあと思って名付けました。
ある意味、自由で清々しいでしょう？
今回は、僕にとって初めての手法でビールを作りました。
ビールを造る工程のうち、お湯と麦芽を混ぜておかゆ状のものを作り、糖化させる工程が”マッシング”です。
この工程を一定の温度で行うものをシングル・インフュージョン、
何段階かの温度帯を経ながら昇温していく手法をステップ・インフュージョンと言います。
僕たちの醸造所では基本的にいつもシングルですが、今回は初めてステップで造りました。
これによってヴァイツェンやベルジャン酵母特有のセクシーな香りを増強することができます。
そんな大層なことをしたわけではないですが、
新しいことをするのってやっぱり楽しいですね。

【テイスティングノート】
ふわふわと酵母たちがビールの中を白雲のように漂っています。
最初に感じられるのはベルジャン酵母由来のクローブ香、その後にバナナや桃の様なミックスジュースの様なアロマが広がります。
小麦麦芽、オーツ由来の滑らかな舌触りと少しのとろみがあり、ドライな後味ではあるものの、しっかりとした味わいを感じられます。
”Wine”という言葉が付くビアスタイルなので、ホップは白ぶどうの香りがするHallertau Blanc Lupulinatorと桃の様なアロマのAramisを使用しました。
ホップの香りや味わいが前面に出る設計ではないですが、全体の香りや味わいのバランスを整えてくれています。
「ビール造りにこだわらない」なんてことはないですが、枠にはとらわれない、そんな白雲のようなビール造りをしていこうと、そんな風に思います。

Style: Belgian Wheat wine
ABV: 7.7%
IBU: 13
Malt: Pilsner, Wheat Light, Flaked Oats
Hop: Polaris, Aramis, Hallertau Blanc Lupulinator
Yeast: BE-134

ブルワリー