Larges

PASSIFIC BREWING / パシフィックブルーイング
スタイルラガー - IPL (Indian Pale Lager) / インディアンペールラガー
ABV6.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

IPAのようなホップの柑橘系の香りや強い苦味がありながら、ラガーらしいクリスプでドライな飲み口も。両スタイルの良さをハッキリと感じられる、ハイブリッドな仕上がりとなりました。

—memo—
ラガーらしいクリスプでドライな味わいでありながらIPAのようなホップの苦味と香りを楽しめるビールができました。

IPLとは、India Pale Lagerの略称です。その名の通りIPAとラガーという一見相反するふたつのスタイルの特徴を併せ持つスタイルでもあります。

今となっては特段真新しいものでは無く、それこそ'10年代のIPAブームの最中にこれらのIPAの派生系、Belgian IPA、Black IPA、Session IPA...などが誕生しました。

IPLというスタイルは僕の中では大きく二つに分かれ、IPAをベースとしてラガー酵母を用いて発酵を行ったものと、ラガーをベースとしてアメリカンホップを組み合わせたものがあると思っています。これらは似て非なるものであり、味わいというより思想に近い部分の違いでもあるので、ちょっと分かり辛さはあるかと思います。
Largesがどちらに属するかというと、後者のラガーをベースとしたIPAとしてのIPLです。ややこしい。

これまで定番商品であるPassific Lagerを始めとして様々なスタイルのラガーをつくってきましたが、パシフィックらしさとして共通するのはデコクションマッシングを活用したモルトのクリスピーさの表現と、ノーブルホップによるシャープな苦味があると思います。
これらは通常のIPAには無い要素でもあるので、今回はこの2点を軸としながら、ホップの組み合わせや使用方法などでIPAらしさを組み込みました。

仕上がりですが、グレープフルーツのような爽快な柑橘感とマスカットを思わせる華やかな印象がありながら軽めのクリスピーな香りが広がります。味わいもホップの苦味とモルトの香ばしさが交互に感じられ、ボリュームのある味わいでありつつもドライなフィニッシュになっています。それぞれのスタイルの特徴がうまく調和したハイブリットな味わいになったのかなと。

やや技術的な話しが中心となってしまいましたが、Largesはクラフトビールに求める味の要素が色々含まれた、なんだか心地の良い一杯だとも思います。気兼ね無く飲んで、気分を良くしてもらえたら嬉しいです。

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【Larges】
Style:IPL
ABV:6.0%

ブルワリー

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