黙々人 / MOKUMOKU JIN

京都醸造 / KYOTO BREWING CO.
スタイルWheat / ウィート - その他ウィート
ABV4.0%
IBU22.0

2.4★★☆☆☆

KOBOとGODSPEEDとのコラボは"ポーランドのシャンパン"と呼ばれるスモーキーな小麦ビール

【味わいの特徴】
燻製麦芽を使った軽やかで低アルコールの小麦ビール

【相性の良い食事】
香辛料の効いたメルゲーズ、芝エビのホッケンミー、皮つきヤングコーンの炭火焼

【名前の由来】
いいビールを造る醸造家がビール醸造と向き合う時は、真剣そのものである。ビールが持つワイワイとした陽の雰囲気とは打って変わって、静かで澄み切った雰囲気に包まれた醸造所内で、麦汁や酵母を至極丁寧に扱い、頭の中でビールと意思疎通するように作業を行う。このコラボでは、集中して黙々と作業する醸造家たちが、モクモクと燻製された小麦麦芽を使ったビールを仕込んだ。そして、作業が終わり、緊張の糸が解かれた後は、皆いつものビール好きの顔に戻り、ビール談義に花を咲かせる。

【醸造家の声】
伝統的で素晴らしいチェコのラガーを作ることで知られる2人の醸造家、GodspeedのルークとKobo brewingのコチャスと一緒にビールを造ることになり、やはり彼らが得意とする分野で何かを作ろうと思いました。しかし、もちろん彼らにとっても何か新しく刺激的なものを造る機会であったほうがいいというのもあり、思案した結果、チェコビールでもラガーでもない、でもちょっと近いポーランド発祥で、少し時代に埋もれたスタイルであるグロジスキー(Grodziskie)を造ることに決めました。きっとあまり知られていないこのビールは、スモークした麦芽を使用するのですが、それは小麦100%である必要があります(通常は大麦)。ビールの個性の大部分が使用するモルトに由来するため、最初から最大限の注意を払って醸造しました。

グロジスキーの燻製のキャラクターは控えめで、ドイツのハムやベーコンのような強いスモーク香とは異なり、ビールのほのかな酸味とよく調和する程よい燻製度合いに設計されています。そのことから、私たちはこのビールに使う小麦を専用にスモークすることにし、Koboのある富山に拠点を置く自家製ハム・ソーセージ専門店(スモークハウス)にお願いすることになりました。コラボが行われる数日前から、Kobo Brewingチームが作業を見届ける中で長時間にわたってモルトの燻製作業が行われ、出来上がった最高のスモーク小麦モルト。この特別な燻製麦芽を京都の醸造所に持ち込んだ瞬間から、醸造所内を得も言われぬ食欲をそそるスモーキーな香りが満たし、大いに特別なムードを醸し出してくれました。

100%小麦モルトであることと低アルコールを狙うため、ゆっくりと時間をかけて、すべてがばっちり確実になるように慎重に醸造作業は進みました。使用したホップはすべてヨーロッパ産で、テトナン、ザーツ、そしてポーランドのホップ品種であるルベルスキを選びました。また、ちょうど7周年を迎えたGodspeedにちなんで、ボイル中に7分ごとに少量のホップを追加していく連続ホッピング技法も採用しました。これにより、ホップのキャラクターを均一に与えながらも、低アルファ酸のホップを使用して、極力苦味を抑えることができました。

そして、このコラボを象徴するような伝統、文化が融合したような発酵スタイルを狙ってデザインした酵母ブレンドを用いて発酵させました。これにより、ほのかな酸味を帯びさせ、スモーク小麦とともに、爽やかな飲み口でありながら風味豊かなものにしました。そして、最後に、強めの発泡で仕上げることで、このビールにシュワっと刺激を感じるシャンパンのようなフィニッシュを与え、他の要素から生じるアロマを活き活きと感じられる仕上がりです。一緒に取り組んだチーム全体がこの古典的なスタイルが持つ魅力を表最大限に引き出すために細心の注意を払いながら醸造に当たり、発見もあり、とても楽しいひと時となりました。

スタイル: グロジスキー
シリーズ: 仲間
ABV: 4.0%
IBU: 22
ガスボリューム: 2.8
モルト: 100% Wheat Malt (~40% Smoked)
ホップ: Tettnang, Saaz, Lubelski
酵母: Philly Sour, S-04
品目: ビール

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semura
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約1ヶ月前

爽やかっぽいけど後味スモーキー

ブルワリー

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