持国天麦酒

忽布古丹醸造 / HOP KOTAN BREWING (ホップコタン)
スタイルラガー - Dortmunder / ドルトムンダー
ABV5.5%
IBU30.0

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ドイツ北西部、ルール地方にあるドルトムント。かつては鉄鋼、石炭といった重工業で栄えたこの都市は、時代の流れとともにその産業構造を変化させ、今ではテクノロジー、サービス業の中心都市として栄えています。しかし、時代は変わっても変わらず残るものもあります。たとえば、かつての鉱山労働者や、工業従事者が愛したこのビール。ドルトムンダーは今でもその輝きを失っていません。
忽布古丹醸造が偏愛するドルトムンダーは、19世紀後半、輸出のためにアルコールを少し強めたラガービールが肉体を酷使する地元の労働者階級に大ヒットし、現在のビアスタイルが誕生したと言われています。その成り立ちどおり、他のラガースタイルのビールよりも少し強く(ABV5.0~6.0%)、よりボディ感があります
今回のドルトムンダーでは、香ばしいビスケットのような風味をもつViennaモルトを多めに使用しました。さらに通常よりも長めに麦汁を煮沸し、旨味成分をより多く引き出しています。ホップにはオレンジのような香りが特徴的なドイツのホップと、上富良野産のカスケードをあわせて使用しています。煮沸中に4回にこまかく分けて入れ、熱にかける時間を変えることで、ホップの香りと味わいにグラデーションをつけています。
飲んでみると、ゴールドカラーに豊かな白い泡の外観から、グラスをかぐと甘く香ばしいモルトがまず現れます。モルト自体の香ばしさと、煮沸中にうまれた香ばしさがあわさり、どこか懐かしい甘い香りが飲む気を増します。口に含むとホップのもつ柑橘香が、モルトの甘さと混じりあって、金柑のようなフレーバーを感じます。そして後味は忽布古丹らしくドライで、気持ちがいいです。
過去、七福神の名前を冠したドルトムンダーシリーズをリリースしてきましたが、もう全員登場済ということで、今回は四天王の一尊、東方を護る持国天にご登場いただきました。今後もシリーズが継続するかも含めて、「忽布古丹のドルトムンダー」をお楽しみください!

Jan. 2025
持国天麦酒
Dortmunder
ABV
5.5
IBU
30

ブルワリー

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