北の遥々 / Yonder North

京都醸造 / KYOTO BREWING CO.
スタイルIPA - American IPA / アメリカンIPA
ABV7.0%
IBU35.0

0.0☆☆☆☆☆

北海道から持ち帰ったフレッシュな松の新芽で鮮やかに香る"北の"ウェストコーストIPA

【味わいの特徴】
クラシックなアメリカンスタイルのIPAに、北海道産のトウヒの新芽を使用し、フレッシュな松や樹脂のようなキャラクターを加えた一杯です。アメリカンホップをブレンドすることで、トウヒの個性をより際立たせ、柑橘感やさらに深い松の風味を引き出しています。キリッとしたドライな後味で、つい何杯でも飲みたくなる仕上がりです。

【相性の良い食事】
ラムチョップのグリル、スモークサーモンとクリームチーズのポテトサラダ、トウモロコシの春巻き~カレー風味

【名前の由来】
現代において、美味しいビールを造ろうと思うと、遠く離れた土地から麦芽やホップなどの材料を運んでくる必要があります。(本当はその地域で出来た材料だけで造るのが理想ですが、コストを抑えながら、より良いものを、となると、どうしてもこうなってしまいます。)

今日も美味しいビールを"気軽に"楽しめるのも、人の手から手へ、物をスムースに渡してゆく現代の物流技術の上に成り立つ奇跡の産物と言えるでしょう。そんなことに思いを馳せると、今日の一杯が一層味わい深く感じられるはず。

【醸造家の声】
始まりは確か、Be Easy Brewing のギャレスとコラボについて話し始めた時でした。当初、どんなビールを造るかについてのアイデアのひとつとしてスプルースチップ(トウヒという松科の植物の新芽)を使ったIPAが挙がっていました。残念ながら、その時点ではスプルースチップの収穫時期と合わず、断念せざるを得ませんでした。そのことから結局別の素材を使ってビールを造ったのですが、いつかこのスプルースチップを使ってみたいという想いはずっと残っていました。

スプルースチップは、ビールに素晴らしいアロマと樹脂のような風味を与えてくれます。ホップを語るときによく使われる「松っぽさ」や「樹脂」といった表現にも通じる風味なので、味わいの組み合わせとしても違和感はありません。スプルースチップ特有のフレッシュさは、他の素材では再現できないほどの大きな特長です。

ただし、そのフレッシュさには条件があります。それは、ホップと違って、スプルースチップは収穫期間が非常に短く、保存もききません。なので、鮮度が落ちる前に急いで使う必要があるのです。

残念なことに、京都周辺に自生しているトウヒの多くは、有毒成分を含んでおりビールには使用できないことが分かりました。そこで、私たちは多くのトウヒが自生する北海道まで実際に醸造スタッフを派遣し、スプルースチップを現地で収穫。そして、そのまま持ち帰り、翌日にはそのチップを使って急いで仕込みを行いました。

仕込み当日には、素晴らしい松の香りが空間を満たし、ある醸造メンバーが「クリスマスの香りがする」と言ったほどでした。

このスプルースの魅力を引き立てるため、ベースにはゴールデンプロミス、ウィート、ウィーンモルトを使い、クリーンで雑味のないモルトの土台を用意しました。そこに、松のようなキャラクターを持つアメリカ産のクラシックホップ(センテニアル、カスケード、シムコー、アマリロ、アイダホ7)を組み合わせて使いました。

このビールは、まさに「北の大地の味」と「一瞬しかないこの季節の香り」を閉じ込めたような一杯で、今では緑が青々と茂る北に想いを馳せながら、ビールという形でお楽しみください。

スタイル
IPA with トウヒの新芽
シリーズ
KBC2.0
ABV
7.0%
IBU
35
ガスボリューム
2.65
副原料
小麦フレーク、トウヒの新芽
品目
発泡酒

ブルワリー

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