Scenery / シーナリー

有頂天醸造 / WU-CHAW TENG BREW
スタイルその他 - Saison / セゾン
ABV6.7%
IBU27.0

0.0☆☆☆☆☆

醗酵由来のリンゴや洋梨、プラムや桃の様なフルーティなエステル。
穏やかなスパイシーさと土っぽさ。モルトの骨格はしっかりとしつつ、ドライな後味。酵母の魅力をしっかりと引き出したセゾン。

これまでいくつかのセゾンを作ってきました。モルトや穀物でキャラクターを作ったものやホップを軸にしたもの。
今回はイーストのキャラクターを軸に温度管理を厳密にコントロールする事をテーマに仕込みました。

酵母はWhite Lab社のWLP566 Belgian Saison ll。
スペルトセゾンで有名なベルギーの醸造所由来の酵母です。
昨年もこのイーストでいくつかビールを仕込みました。
比較的ゆっくりと動き仕上がりまでは時間がかかりますが醗酵のキャラクターがすごく魅力的だったので今回もそれでいくことに。
温度管理で仕上がりの表情が異なってくるのが面白いところ。
今回は低めの温度で酵母をピッチして。
スタートから2日程は低めの温度をキープ。
そこから段階的に温度を上げていき最終はかなり高い温度まで持っていきました。
醗酵2日目位でピークを迎えてドカッと醗酵が進む事が多かったのですが今回はしっかりとコントロールされた醗酵だったかなと思います。
フェノールは穏やかですが後方にしっかりペッパーやアーシーな風味を残しています。
段階的に温度を上げていったおかげかエステルは完熟した果物というよりかフレッシュさを感じるフルーティさです。

モルトはベルギー産のピルスナーモルトをベースに少量の小麦麦芽とAbbey maltを使用いています。
ドイツ産のモルトよりもモルトの風味は強いかなと思います。
ピルスナーモルトのみのシンプルな構成で最初は考えていましたがAbbey maltを使用して若干カラーを増す+ボディを厚くする事にしました。
ライトで軽やかなセゾンも好きですがモルトの骨格がしっかりとあってドライに終える作りが好きなのでAbbey maltは正解だったかなと。

ホップはビタリングはEKGでアロマやフレーバーはヨーロッパ産のホップを使用しました。
Wind Paradeではボイル〜ワールプールで結構しっかり目にホップを使いましたが、今回はホップは感じるもののあくまで醗酵由来のキャラクターを軸にしました。
ホップの在庫の都合でフランス、ドイツ、スロベニア産のホップをボイルの後半から少量ずつ複数回で投入しました。
ヨーロッパ産のホップらしいハーバル、フローラルさと軽い柑橘感が感じられます。

今回は酵母の投入から醗酵のピークを迎えるまでの温度管理は結構学びが多かったので今後のベルジャンエールの仕込みではうまく活かしたいですね。

ビールの名前はジャズピアニスト福居良のアルバム“Scenery”から。
Scenery=風景、景色、情景といった意味です。
音楽を聴いたりした時に思い浮かぶ景色や風景がある様に、このビールを飲んで何かしらの情景が浮かんでくれたらいいなと。

Scenery / Saison
Malts : Pilsner, Pale Wheat, Abbey
Hops : EKG, Celeia, Saphir, Tettnang,Strissel Spalt
Yeast : WLP 566 Belgian Saison ll
ABV : 6.7%
IBU : 27
FG : 1.006

ブルワリー

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