Joshua Norton 90 min Bastard 2026 - Emperor 008 / ジョシュア ノートン

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルその他エール - Strong Ale / ストロングエール
ABV10.4%
IBU120.0

0.0☆☆☆☆☆

実に約2年振りのEmperor Series となる今作は3度目の挑戦となる19世紀アメリカの自称皇帝ジョシュア・ノートンの名を冠したアメリカンストロングエール。ボディと仕込み工程はそのままに、ホップを少々変更。
(系ホップのクラシカルな味わいと近代ホップの融合に挑戦した。
This release-the first in the Emperor Series in nearly two years—is an American Strong Ale, named after Emperor Norton, the self-proclaimed Emperor of the United States. It marks our third iteration of this style.
While retaining the same body and brewing process, we made subtle adjustments to the hop selection, aiming to combine the classic character of C-hops with the vibrant aromas of modern hop varieties.

ビールの4大発祥国を醸造を通じて深掘りする企画。6月~8月はアメリカ発祥のスタイルにフォーカスする。さらに今期は1990年代から2010年代にアメリカで莫大なクラフトビールブームを築き上げたビールにフォーカスを当てるというサブテーマもあり、そうなれば1997年にリリースされ、衝撃を与えたあの「アメリカンストロングエール」は外せないだろう。今回も例にもれずアルコール度数10%超えの皇帝シリーズEmperor008にナンバリングされている。
一昨年も同テーマ・モチーフで醸造しており、レシピの大筋としてはアメリカ・サンディエゴの巨匠Stone BrewingのブランドArrogant
ConsortiaからリリースされるBastardシリーズの設計と、合わせてDogfish Head Brewingの90分間のボイル時に、毎分ホップを投入する「90minIPA」の製法の二つをオマージュしている。一昨年のボデイバランスはCRAFT BEER BASEらしいハイアルコールながらも飲みやすく、複雑味を持った味わいであった。
今作もそのモルトバランスは変えず、高馬がホップセレクトを担当し、ホップの品種に変更をかけた。Arrogant
Consortiaでも使用されている「Chinook」をビタリングホップの要として採用し、往年の味わいに近づけつつも、一昨年採用されたHBC472のバレル香とモルトアロマのマッチが忘れられず、今年も近しい方向性として姉妹品種のSabroをアロマホップで採用した。
結果としてはモルト由来の重厚な赤ブドウや杏子の香りは良く表れているが、ホップ由来のウッディなアロマは全体に落ち着きを与えており、Joshua Nortonの名前を冠するには少し暴力性が足りない印象となってしまった。
このビアスタイルの歴史的な面からの理解が足りていれば今年のサブテーマの観点からも1990年代の製法に準じてC系ホップで固め、パイニーを主体とした雄々しい風味に仕上がっていただろう。
ただビール自体の味わいはとてもおいしいものが出来上がっているので是非お試しいただき、来年以降にその名にふさわしい暴虐的な仕上がりの一杯が完成することを楽しみにして頂けると幸いだ。

Emperor 008 Joshua Norton 90 min Bastard 2026
Beer Style : American Strong Ale
10.4% / IBU :120

ブルワリー

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