チョコレートポーター / Chocolate Porter

スタイル	ポーター - Porter / ポーター
ABV	6.5%
IBU	25.0

4.3★★★★☆

カカオニブ、バニラビーンズ、乳糖を使用し、ダークチョコレートやエスプレッソを思わせる滑らかなロースト感と甘みを演出した、深みのある味わいが特徴のダークビールです。

大山Gビール・高田です。
名前を出すのは初となりますが、普段Instagramの更新も担当しているので、皆さんが投稿していただいている内容に反応をしているのは私です。いつも大山Gビールを愛飲していただき、ありがとうございます。
さて今回ご案内するのは大山Gビールでは初の、カカオニブを使用したビール「チョコレートポーター」です。
今まで自分が手がけてきたのはケルシュやウィンナーラガー、ベルジャンアビーなど、基本的にトラディショナルなスタイルが多かったのですが、今回は全く趣向の違ったものにしようと思い、こちらを選びました。
弊社では、過去には乳糖を使用したミルクスタウトや、コーヒー豆を使ったコーヒー・デ・ヴァイス、柚子を使った数種類のビールなど、スイーツでも使用するような材料を使ったビールを造ったことはありました。
ただ、チョコレートの元となるカカオニブやバニラビーンズなど、かなりストレートなスイーツ原料を使ったビールは初物となります。
カカオの苦みとコクでロースト麦芽との相性を高め、バニラからは甘い香りを戴き、更に乳糖を加えることでほのかな甘みを持ったビターチョコレートの様な仕上がりを目指しました。
ただ仕込み前の準備が大変で、原料のカカオニブやバニラビーンズの下処理に時間を要したことはもちろん、仕込む許可がなかなか下りなかったり、コロナで人員が足りなかったり…とバタバタの中、やっと仕上げることができました。
なので「この時期にチョコレート …と言うことは、これもバレンタインを狙ったな」と思われている方もいるでしょうが、チョコレートポーターを造りたいと思った時にはそんな余裕もなく、特にこのシーズンを見据えていた訳ではありませんでした。
方向性としては…「真夏に飲みたいビールではないよね？」「じゃあ肌寒い季節かな？」「秋は大山ブロンドやヴァイツェンボックがあるしね…」「冬場に出すか？」
「じゃあ折角だから、バレンタインに合わせて出した方がいいんじゃない？」
…と、そのままではないですが、大体こんな流れで、結果的にこの時期になっただけです。
しかもうちでは毎年、バレンタインゴールドとバレンタインブラックという2液種をセットにしたものを出していますので、社内で競合します。というか、結果的に真っ向勝負の形になりました。
バレンタインセットは先行していて余裕がありますし、後攻のチョコレートポーターがどれくらい追いつけるかは不明です（しかも数量に限りがありますので）
苦心した分、その出来が愛おしく思えるビールになったなぁとも思います。

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