SOUR IPA / サワーアイピーエー

スタイル	IPA - Sour IPA / サワーIPA
ABV	6.5%
IBU	-

4.2★★★★☆

新リリース、SOUR IPAにはニューイーストを使用しました。「新しい」と言ってもって、僕たちも初めて使いますし、日本でも取引の始まったばかりの酵母。
4-5年前、ペンシルバニア州「フィラデルフィア：Philadelphiaの１本の木」から発見された酵母です。
名前は『Philly Sour』。乳酸菌を使わずに、サワーテイストを生むエール酵母なんです。かなり衝撃！！

それでは、ご紹介させていただきます！
サワーIPA
style : Sour IPA
ALC. 6.5%｜IBU 23｜FG 1.011

《MALT》2-Row, Wheat malt, Spitz
《HOP》Equinox, Hallatau Blanc, Mandarina Bavaria, Apollo
《YEAST》Philly Sour

—— Brewer’s note ——
最近Nomcraftでは、ニューホップを使用したビールのリリースが続きましたが、今回はニューイーストのビールです。

ご存知の方も増えてきたかと思いますが、僕たちは酵母で遊ぶのが大好きです。酵母はクラフトビールにおいて極めて重要な「アルコール生成」と言う役割があります。
世界中の醸造家が口を揃えて言うセリフがあります。

『we don’t make the beer, we make the wort; the yeast makes the beer.（我々はビールを作るのではなく、麦汁を作っている。そして酵母がビールを作っているのだ）』

僕たちは、酵母で様々な遊びをしてきました。Kviek酵母のミックス、ファンクシリーズ、Kviek酵母の発酵温度の差、ラガーイーストの高温発酵などなど。ですので、新たにユニークなキャラクターの酵母が発見されたりすれると、どうしても試したくなります。

通常、「サワーテイスト」を生みたければ「乳酸菌」が欠かせません。ですが、この「乳酸菌」は実はかなり危険な存在で、醸造所内であらゆるところに感染しかねないからです。これを掃除するのは、いつもの倍の時間と緊張感を要しますね。

今回使用した酵母がユニークなのは、「乳酸菌」を使用せずとも「サワーテイスト」を生むところにあります。この酵母は、一般的な「エール酵母」なのですが、どんな理由からか「乳酸を生成＝phを下げる＝サワーテイストを生む」のです。

日本のインポーターから、「このサワーテイストを生むエール酵母の取引を始めた」と聞いて、即注文。長い間作りたかった『Sour IPA』を醸造することにしました。オレゴン州には、僕の大好きな素晴らしい『Sour IPA / pFriem Family Brewers』があります。このSour IPAからインスピレーションを受け、今回のレシピを考えました。

軽やかなシトラス系ホップ、IBUは控えめに、tartな(強すぎない酸味)、とっても飲みやすいSour IPAを。僕は、テイスティングしたあと、この素晴らしい酵母を、また使うことを決めました。

~we don’t make the beer, we make the wort; the yeast makes the beer~

Cicerone Adam’s Tasting Note
[aroma] : Tart Pineapple, Grape fruyits, Plum, herbs
[flavor] : Tart Pineapple, Grape fruyits, Plum
[food pairing] : 鶏肉、グワカモーレ、塩ラーメン、はも、ピュレグミ

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