Sabro goes on the Silk Road : Sabro's Journey 002 / サブロ ゴーズ オン ザ シルクロード : サブロズ ジャーニー 002

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルIPA - MilkShake IPA / ミルクシェイクIPA
ABV6.3%
IBU20.0

0.0☆☆☆☆☆

Sabroホップの持つミルキーでオリエンタルなフレーバーに着目。乳糖と自家ブレンドチャイスパイスを使用した実験的なミルクシェイクIPA。
Focusing on the milky and oriental flavor which Sabro hops have. Experimental Milk Shake IPA with Lactose and house blended chai spices.
 
新展開の醸造シリーズ「Sabro’s Journey (サブローの冒険)」。Sabroというホップ品種の多彩なフレーバーに着目して、世界各国の素材を組み合わせた実験的なビール造りに挑戦する。いきなり“002”からのスタートのように見えるだろうが、発端は2020年10月と2022年4月にリリースした『Sabro from Asia』というビールだ。それはタイ料理をイメージして、Sabroにレモングラスと山椒を合わせたIPAだった。そのときから既に本シリーズの構想があったといえば嘘になるが、Sabroというホップの可能性を痛感した醸造であったことには間違いない。
Sabroは2018年にリリースされたアメリカのホップ品種である。新種ホップらしいトロピカルフルーツの風味が鮮烈だが、特に顕著なのはココナッツの風味だ。そしてこのココナッツの風味はウィスキーを熟成させるオーク樽をまず連想させ、そこからバニラやライム、ディルなど、多彩なイメージに繋がっていく。しかもSabroは、麦芽や酵母など他の原材料との組み合わせによってガラッと印象が変わることがある。特にハーブ&スパイスとの組み合わせでは思いがけない風味が創発される。世界中のハーブ&スパイスと呼応して、洋の東西を問わない異国的な風味がもたらされるのだ。
さて、「Sabro’s Journey」 第二作目である本作では、ベースのビアスタイルに“ミルクシェイクIPA”を選択した。これはヘイジーIPAに乳糖を加えてさらにコクを強調したものである。香りづけには大量のホップはもちろん、多くの場合フルーツやバニラも加えられる。このミルクシェイクIPAにはSabroがピッタリだ。前述の通りSabroがココナッツやバニラの香りを既に持っているからだ。そこで本作ではフルーツやバニラを加えず、代わりにインドのチャイに用いられるスパイスをビール向けに自家ブレンドして加えた。一般的なチャイスパイスと異なるのは、カルダモンの代わりにネパール山椒を使用して、ホップアロマと親和性の高いトップノートを狙ったことだ。
結果、香りはアジアのどの国ともつかぬ魅惑的なオリエンタル調に仕上がった。口当たりには乳糖の滑らかさが効いている。どうやらSabroはユーラシア大陸を横断するシルクロードを進んでいるようだ。次なるSabroの行く先はいずこか?

Batch # 187
Brewing/Tasting Sheet
Brewing Date 2023/06/24
Release Date 2023/08/02

Beer Style: Spiced Milk Shake IPA
Sabro's Journey 002 - Sabro goes on the Silk Road

ABV: 6.3 %
OG: 1.060
IBU : 20
FG: 1.014
SRM: 4

Grain Bill:
Pilsner 54%
Wheat Malt 10%
Flaked Oats 20%
Munich Malt 8%
Lactose 8%

Herbs:
Sabro CRYO Steep 2.5 g/L
Ceylon Cinnamon Secret
Cassia Cinnamon Secret
Star Anise Secret
Timur Secret
Chamomile Secret
Flesh Ginger Secret
Sabro CRYO
Dry-Hopping 5.0g/L

Yeast:
Lallemand Verdant IPA

Water (ppm):
Ca 107 Mg 2 Na 15 Cl 155 SO4 51

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