
BUNCHO / ブンチョウ
Inkhorn Brewing / インクホーン ブルーイング| スタイル | IPA - West Coast IPA / ウエストコーストIPA |
| ABV | 7.0% |
| IBU | - |
MosaicとStrata2種類のホップで作ったクリアなIPA
ドライでスッキリした飲み口にホップ由来の熟したベリーや甘めの柑橘系、パッションフルーツのようなフルーティさがあるバランスの良い仕上がり。
今回のリリースでBunchoが2025年にInkhorn Brewingで1番量が多く製造されたビールになりました。大枠で見るとHazyの製造量の方が多いのですが、ビール単位で見るとBunchoが1番多いっていうのが個人的に思い入れのある液種なのでなんか嬉しい。
どこかの会社から資本を入れてもらったりしていないブルワリーのオーナーブルワーなので作りたいものを好きな時に作ることはできるのですが、多くの方に飲んでもらえないと同じ液種を作り続ける事はできません。一年の締めにはまだ早いかもしれませんが、Bunchoを飲んでくださっている皆様には本当に感謝です。
自分(Shun)の家で一緒に過ごしている文鳥のうちの一羽の写真をデザイナーさんに送ってラベルにしてもらった経緯があるので、今後もより多くの皆様に飲んでもらえるようにレシピの微調整を重ねて長く親しまれるビールになれるように頑張ります。
ちなみに今回の微調整は使ったモルトの割合とStrataを使うタイミングでした。MosaicとStrataのロットも新しいものに変わってます。
前回まではStrataはワールプールにほとんどで、ドライホップにはあまり入れていませんでしたが、今回のStrataが草っぽさよりもベリー系のフルーティな香りが強かったのでそこをしっかり出せるタイミングでのドライホップに全量を入れる変更となりました。
モルトもIreks Pilsnerというピルスナーモルトにしてはモルト感の強いものの割合を減らしたので少し軽めになり、よりMosaicのフレーバーが出やすくなったのかなと。
Name: Buncho 2025 #4
Style: West Coast IPA
Abv. : 7.0%
Malt: Extra Pale Pils, Ireks Pilsner
Hops: Mosaic, Strata, Mosaic Cryo, Mosaic Dynaboost
Yeast: WLP001
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パッションフルーツのようなトロピカルフルーツ感とブルーベリーやバブルガムを思わせるような甘いニュアンスにメロンっぽいフレーバーが楽しめるクリアなIPA。苦味の強さも程よくパイント数杯続けて飲めてしまうような仕上がりになってます。
Inkhorn Brewingの製造年やバッチNo.が入っているビールは定番ビールに近い形でつくっていますが、毎回同じコンセプトの中でその時にできる最高の物を作るためにレシピが微妙に変更されてます。今回はBuncho 2025の1バッチ目に近い形の、ほとんどMosaicに少しだけStrataを合わせるといったホップ構成となっていて自分の中でのBunchoっていう銘柄のビールらしい仕上がりになったと思ってます。
最近リリースしたJava Finch 2025(特にバッチ2)、Mejiro 2025といった定番ビールの出来に手応えを感じていた中で、今回のBuncho 2025 #3の仕上がりも良く、造っているビール各バッチにチームとして真摯に向き合ってきた結果を飲んでくれる方々に届けられる事を嬉しく思ってます(簡単な言葉で言うと定番ビールの仕上がりが良いと特に嬉しい)。
「Buncho 2025 #3」
Style: West Coast IPA
Abv. : 7.0%
Grains: Extra Pils, Ireks Pilsner
Hops: Mosaic, Mosaic Cryo, Strata CGX, Mosaic Incognito
Yeast: WLP001
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2025年に入って2バッチ目のBunchoリリース。
MosaicとStrataの組み合わせでブルーベリーのようなベリー系の香りとフレーバーに苦味のあるオレンジのような後味を楽しめるクリアなIPAに仕上がってます。草っぽいニュアンスをダンクと表現することがあるのですが、Strataの割合を前回より多くしたため乾燥した草っぽいダンク感は前回バッチよりも少し強めに感じます。
モルト配合に全く変更はありませんが、自社のモルトミルがDanger Raptorに破壊されてしまったのでこのバッチはCycad Brewing (@cycad_brewing)さんでミリングさせてもらいました(ヘッドブルワーの藤浦さんをはじめCycadチームには本当に感謝しかありません)。
Ireks社のピルスナーモルトはピルスナーモルトと分類されているモルトの中でもしっかりモルトのニュアンスが出るので薄めのいつもベースモルトとして使っているWeyermann社のExtra Pilsと半々のバランスがこのビールには心地よく感じてます。
10日ほど前にリリースしたArmadilloに使ったのは北米産の2-rowと呼ばれるPale Ale Maltに近いスペックのモルトで、同じくExtra Pilsと半々の割合なのでInkhorn BrewingのTasting Roomで両方繋がっている間はそこに注目して飲み比べても楽しいかもしれません。
「Buncho 2025 #2」
Style: West Coast IPA
Abv. : 7.0%
Grains: Extra Pils, Ireks Pilsner
Hops: Mosaic, Mosaic Cryo, Strata, Strata CGX, Mosaic Incognito
Yeast: WLPD001
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MosaicメインにStrataを合わせたアメリカ西海岸系のクリアなIPA。
最近のカテゴリー分けではAmerican IPAやCalifornia IPAなんて呼ばれている造りに近いですが、とりあえずしばらくの間BunchoはWest Coast IPA表記にしようと思ってます。
ブルーベリーのようなベリー感やパッションフルーツのようなトロピカルなアロマにオレンジのような柑橘香。少しだけパイニーと呼ばれるような樹脂感もあって、Mosaicというホップが持っている色んな方向性の香りとフレーバーを表現できたと思います。
Strataは使用量としては全体の20%ぐらいでダンクと言われる草っぽさやフルーティなレイヤーを加えてくれていると思ってます。
飲み口はドライでスッキリとしていますがホップ由来のオイリーとも言えるフレーバーの厚みがあるため水っぽくは感じないバランス。苦味も最初に少し入ってきて後味にじんわりとくるので知らない間に一杯飲み終える事ができるのでは。
Bunchoは2024から安定してBunchoらしい造りを維持出来ているので、年が変わったから味が大きく変わったとかはなく、飲んだ事がある方には馴染みのあるビールに仕上がっていると思います。
「Buncho 2025」
Style: West Coast IPA
Abv. : 7.0%
Grains: Extra Pils, Ireks Pilsner
Hops: Mosaic, Mosaic Cryo, Mosaic Incognito, Strata
Yeast: WLP001
--
MosaicとStrataメインのクリアなIPA。
スタイルにしては苦味が気持ち抑えめで、ホップ由来のパイナップル、パッションフルーツ、レモンみたいな香りとフレーバーが楽しめます。
Weyermann社のExtra Pilsnerに比べてモルト感のあるIreks社のピルスナーモルトの量を増やしたためホップとモルトのバランスが取れていて飲みやすい仕上がり。
「Buncho 2024 #4」
Style: West Coast IPA
Abv. : 7.0%
Grains: Weyermann Extra Pilsner, Ireks Pilsner
Hops: Mosaic, Strata, HBC 638, Citra
Yeast: WLP001
Other Ingredients:—
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MosaicとStrataメインのクリアなIPA
今回はMosaicの種類と量を前回までより増やしているため、よりこのホップの特性がわかりやすく出ている仕上がりになっています。
パッションフルーツ、ダンク、オレンジに樹脂っぽい(パイニー)アロマとフレーバーがあり、後味には少しブルーベリーを思わせるようなベリー感も残ります。
前回バッチからの変更点はCentennialとChinookが抜けたところにCitraが入っている構成になっていて、よりモダンな西海岸系のIPAになってます。フルーティで甘いニュアンスがありそうなのにドライでバランスの良い苦味もあるので普段クリアなIPAに挑戦できていない方にも飲んでもらえたら嬉しいです。
「Buncho 2024 #3」
Style: West Coast IPA
Abv. : 7.0%
Grains: Extra Pilsner, Pilsner
Hops: Mosaic, Strata, Citra
Other ingredients: —
Yeast: WLPD001
--
MosaicとStrataメインのクリアなIPA
今回はカリフォルニアエール酵母がタイミング良く使えなかったためNova Lagerでの仕込みとなりましたが、Mosaicのパッションフルーツ系のフルーティな香りやStrataのフルーティと草っぽさが混ざった感じ、Centennialの柑橘とフローラルが混ざった感じ、Chinookの樹脂っぽさ、全部が記載してるホップの順番の強さで感じられるような仕上がりになりました。
フルーティで甘いニュアンスが感じられるけどビール自体に糖分はあまり残っていなくて苦味もそこそこあってドライであるためスッキリと飲み切れます。
文鳥の可愛いフォルムとアグレッシブな性格の両面性があるビールに仕上がったかなと。
「Buncho 2024 #2」
Style: West Coast IPA
Abv. : 7.0%
Grains: Extra Pilsner, Extra Pale Ale
Hops: Mosaic, Strata, Centennial, Chinook
Other ingredients: —
Yeast: Nova Lager
--
MosaicとStrataをメインにしたクリアなIPAで、金柑やパッションフルーツなどを想起させるフルーツ感にダンクな草感、樹脂っぽいパイニーさが合わさって苦味がしっかりとあるため、クラシカルな西海岸のIPAにある要素を多く取り込んでいるIPAに仕上がりました。
今回はHBC638という試験品種のホップが購入出来なかったため、Yakima Chief HopsがHBC638にキャラクターが近いと公表しているCentennialを代用しました。
「Buncho 2024」
Style: West Coast IPA
Abv. : 7.0%
Grains: Pilsner
Hops: Mosaic, Strata, Centennial, Chinook, Nelson Sauvin, Citra
Other ingredients: —
Yeast: WLP001
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Mosaicの主張が強めのクリアなIPAをBunchoとして醸造しています。
香りは甘めの柑橘香にパッションフルーツのようなトロピカル系で苦味はちゃんと感じられる程度ありながら柔らかい瑞々しさもあるためドリンカビリティ高めの仕上がり。
今回は前回からまた微妙な部分を調整してますが、コンセプトであるMosaicをもっとはっきりと出すためにベースのExtra Pilsnerはそのままに、軽くなり過ぎないようにするためのモルトをExtra Pale Aleから最近使ってなかったIreks社のPilsnerモルトに変更。
クラシカルなニュアンスがそこで減ってしまうため、どこか懐かしいパイニーでフルーティなフレーバーを ChinookのIncognitoに求めました。
酵母は前々回バッチのNova Lager、前バッチのKölnから何周かして1番伝統的に西海岸系のIPAに使われているWhite Labs社のWLP001に戻ってきてしまいました。
色々と試してみて分かる有り難み的なものを感じる発酵キャラクターで、ニュートラルなんだけどちゃんとホップのキャラクターを引き立てる事が出来てるんじゃないかなと思います。
「Buncho #3」
Style: West Coast IPA
Abv. 7.0%
Malt: Extra Pilsner, Pilsner
Hops: Mosaic, Mosaic Cryo, Mosaic Incognito, Citra, Chinook Incognito, Strata CGX
Other ingredients: —
Yeast: WLP001
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MosaicとStrataをメインにしたWest Coast IPAです。
前バッチはNova Lagerで発酵させたのを今回はケルシュを作ってた流れで使う事になったKölnというケルシュ酵母。
クリーンな発酵キャラクターは両方に共通しているためコンセプト通りのMosaic強めの仕上がりをきれいに表現してくれてます。
普段はフルーツや身近な食材などを使ってアロマやフレーバーを伝える努力をしているのですが、今回はもう最初から最後までMosaicって感じで、これがMosaicってホップです…としか言いようが無いアロマとフレーバー。StrataはMosaicと親和性が高く違和感なくインテンシティを上げてくれてます。
普段はCitraをメインにしがちなのでMosaicメインにしてみると目先変わってキャッチーな印象が強いとうか、やっぱリリースから10年ぐらいでここまでの人気を築いたホップという感じがします。
「BUNCHO #2」
Style: West Coast IPA
Abv. 7.0%
Malt: Extra Pilsner, Extra Pale Ale
Hops: Mosaic, Mosaic Cryo, Mosaic Incognito, Citra, Citra Incognito, Strata CGX
Other ingredients: —
Yeast: Lallemand Köln
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Inkhorn Brewingでほぼ定番IPAとして作っているJava Finchも日本語にすると文鳥って意味なのでややこしいかもしれませんがホップもモルトも異なっていて酵母は同じだけど発酵温度が違ったりして、文鳥一羽ごとに性格が違う事を思わせる、キャラクターが違うビールとなってます。
パッケージ商品のJava Finchは桜文鳥のラベルだけど今回は白文鳥で並べてみるとちょっとそっぽ向いて向き合っている2羽の文鳥みたいな感じになります。
ぱっと見小さくて可愛い文鳥のように入りのアロマはおとなしい上品な白ブドウのような香り。口に含むと文鳥のアグレッシブな性格のようにホップのフレーバーが広がります。
ホップはMosaicとStrataをメインにしていて少しベリー系の香りが奥の方に感じられる仕上がり。
Java FinchはGalaxyを中心に造るコンセプトなので同じWest Coast IPAでも方向性の違いがかなりあります。
発酵温度もいつものNova Lagerを高めにしているためエール酵母っぽさが出ていてNova Lager特有のエステルを知らない人はラガー酵母での発酵だとわからないような仕上がりになっていると思います。
「BUNCHO」
Style: West Coast IPA
Abv. 7.0%
Malt: Extra Pilsner, Extra Pale Ale
Hops: Mosaic, Strata, Centennial, and Citra
Other ingredients: —
Yeast: Nova Lager
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