Volcanic Hop Spring / ボルカニック ホップ スプリング

別府ブルワリー / Beppu Brewery
スタイルIPA - West Coast IPA / ウエストコーストIPA
ABV7.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

別府ブルワリー1周年を記念して醸造した現代風なアメリカ西海岸スタイルのIPA。クラシックなスタイルよりもライトめな一方、松や柑橘系のホップアロマをパワーアップさせ醸造しました。別府ブルワリーらしさと1年間の全てが詰まっています!

使用したホップは柑橘やパッションフルーツ、トロピカルフルーツなどの香りが代表的なCitra, Mosaic, Simcoeの3種のアメリカンホップ。モルトは出来る限りシンプルにまとめながら、少量の小麦を入れることでスムースな飲み口を狙いました。

仕込自体は通常通りですが、これまで1年間に試行錯誤しながら行ってきたテクニックを組み合わせてアメリカンなホップアロマを自分なりに出来る限りに引き出しました。低温でのWhirlpool Hopping、発酵後期に行うDry Hopping、Dry Hoppingの時間管理、ホップの接触を増やすためのBubblingなど、IPAを作る際に今年一年間試し続けた方法を詰め込んでいます。その分発酵管理にはこれまで以上に手間がかかっています。

松や柑橘が中心にしっかりと感じられるホップアロマ。松、グレープフルーツ、パッションフルーツ、松脂や少しブドウ、オレンジ感もあります。クラシックなWest Coast IPAよりもライトなゴールデンカラーに、しっかりとした苦味はライトめなボディから浮きすぎずにまとまり、飲み心地をしっかりとさせます。

別府ブルワリーは2023年12月で1周年を迎えます。2022年11月末に醸造免許取得・醸造開始から、12月末に醸造所併設レストランにて初めてビールの提供を開始しました。これを書いている時点でバッチ数は50を超え、それまでに様々な限定ビールを作り、さらにレギュラービールのリニューアルまで行いました。開業当時は3タップしかなかった醸造所併設レストランでは、今や自社醸造のビールが10種並んでおり、次に繋ぎたい新作ビールも裏で待っている状態です。

このような中で周年ビールをどうするか考えたところ、やっぱり自分が好きだったビールを飲んで欲しいとWest Coast IPAにしました(エゴ)。私ヘッドブルワー神谷が初めてクラフトビールを飲んだのは2017年頃のアメリカ、サンディエゴでした。自分の記憶ではまだHazy IPAが今ほどタップルームの多くの割合を占めるほどでもなく、特にサンディエゴではクラシックなIPAが人気の中心にありました。まだまだIBU100を超えたビールがもてはやされていた時です。

そしてクラフトビールにはまったきっかけもWest Coast IPAです。最初に飲んだ銘柄ははっきりと覚えていませんでしたがBallast Point BrewingのSculpinあたりかもしれません。そして一番ハマったのはNew English Brewery(名前からはHazyばっかり作っていそうですがそうでもない笑。サンディエゴにお寄りの際はぜひ!)のPure and SimpleというWest Coast IPA。当時他のIPAに比べると色が明るいゴールデン又はストローカラーでライトボディなのにしっかりとIPAのホップアロマやキャラクターが感じられるモダンよりなものでした。今はタップルームも拡張して屋外のパティオなどきれいですが、当時はめちゃくちゃやる気のない雰囲気で、パンクな見た目のパブテンダーが自分の好きなビールを覚えてくれるほど通いました。やはりこれが自分にとっての思い出のビールであり、ここまでクラフトビールにのめりこんだ理由であるビールです。

自分で作ってみると思い出補正も含めた記憶の中の美味しさに到達できずなかなか満足のいかない時期を過ごしてきました。この一年間に実際に他のビールを作りながら各所で試行錯誤し、自分に足りないものを克服していった結果がこのビールです。一年間の総まとめとして出来上がったビールをぜひお楽しみください。

Volcanic Hop Spring | West Coast IPA | 7.0%

ブルワリー

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