GURU GURU! BEER

別府ブルワリー / Beppu Brewery
スタイルIPA - IPA (Indian Pale Ale) / アイピーエー
ABV7.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

今回のビールはJ-Waveが東京・代々木公園で主催する音楽フェスInspire Tokyoにてラジオ番組「GURU GURU!」とのコラボビール。苦味や柑橘感、さらに深夜番組に合わせた夜にゆっくり飲むようなビールというリクエストを頂きました。「GURU GURU!」の曜日ごとに4組のナビゲーターに合わせて、4種類のホップを4回の異なるタイミングで使用することになりました。

使用ホップは最近流行りのKrushとLuminosaにいまはアメリカンホップで定番のCitraとSimcoe。KrushとLuminosaは共に柑橘とトロピカルなフレーバーが特徴の新品種です。4回に分けたアロマづけのホッピング作業により、それぞれのホップが持つ特徴を引き出しながら、重なり合う香りを抽出しました。モルトはシンプルにPale Ale MaltとMunich Maltで主張しすぎないけどホップのアロマとボディを引き立てるようにしました。イーストは久しぶりに使うVerdant IPA。こちらも発酵中にホップの香気成分を変換してくれるBiotransformationが得意なものを選びました。

KrushとLuminosaは別府ブルワリーで初めて使用するホップでした。Krushはヘッドブルワー神谷が、Luminosaはブルワー古関がこれまで気になって使いたかったホップだったので今回のコラボビールが良いタイミングとなりました。

4回に分けたアロマづけのホッピング作業は、①First Wort Hopping、②低温でのWhirlpool Hopping、③発酵中期のDry Hopping、④発酵後期のDry Hoppingに分けました。①は糖化工程が終わったばかりで移送したてのまだ煮沸前で温度の低い麦汁にホップをさらすことで苦味やフレーバーを保ちながらアロマづけをして、②は煮沸後に麦汁の温度を一定まで下げてからホップを入れてフレーバーとアロマを抽出しました。
③④はどちらもDry Hopですが、発酵段階によってイーストのBiotransformationの影響をどれくらい受けるかが変わり、発酵中期ならある程度の影響を受けるためさらにフルーティー・トロピカル寄りになり、発酵後期なら影響が少なくなりグラッシー・松脂のような香りが出やすくなります。実際Luminosaはトロピカル感が大きな特徴だと思うので中期に、Krushは松脂感がそれなりにあるので後期に分けて投入しています。

クリアなゴールデンカラーの外見。アロマはオレンジ、レモンの柑橘系に、マンゴーのトロピカルフルーツや軽く松脂やピーチの香りがします。温度が上がるほど桃の天然水のようなピーチ感が強くなっていきます。抜けはキャンディオレンジや松脂が優勢になり、かすかにビスケット感があります。しっかりとした苦味にそれを支えるミディアムボディとなっています。

ブルワリー

このブルワリーの他のビール

関連するビール

おすすめのビール